第30話 ロレント強盗事件
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感じていたようだけど悪いのはヨシュアの言う通り盗んだ奴らよ、まったく許せないわ!
「所で他の部屋の様子はどうですか?」
「他の部屋はほとんど荒らされておらんよ。家内たちが押し込められていた物奥部屋が散らかった程度じゃ」
「ふむ……エステル、ヨシュア。あんたたちに頼みたいことがあるの」
「えっ?」
何かを考えていたシェラ姉があたしたちに頼みごとをしてきた。
「私は市長さんから事情を聞いておくからあんたたちはこの家の内部を調べてほしいの」
「それって現場検証ってやつ?でもあたしたちがやっていいの?」
「折角人数もいるんだから分担した方が効率がいいでしょ?それにこれも遊撃士としての必要なスキルよ、あくまでも慎重にね」
「わかったわ、あたしたちに任せて!」
シェラ姉は市長さんを連れて一階に降りて行った。
「でも何から調べればいいのかしら?」
「まずは犯行の行われたこの部屋の調査、それから犯行当時に家にいた人たちから証言を聞いていこう」
「うん、オッケー!」
あたしたちはまず書斎を調べることにした。
「う〜ん、金庫は壊されたって訳じゃないようね」
「うん、どうやらカギを解析して開けたらしいね」
「じゃあプロの仕業って事?」
「……」
ヨシュアは金庫の扉についてる暗証番号のボタンに指を置いた。
「ヨシュア、何してるの?」
「……やっぱりこのパウダーを使っていたか」
「えっ、パウダー?」
「うん、目では見にくいけど青い光を当てると発行するパウダーが付けられていたんだ」
そのあとヨシュアからパウダーを使った金庫の開け方を聞いたけどヨシュアって博識よね。
「でもいつそのパウダーを付けたのかしら?」
「このパウダーは粘着性があるといってもそこまで強くはない、一日たてば取れてしまうね」
「じゃあ今日ここを訪ねた人が怪しいってことね」
「うん、取りあえず今は他の場所も調査していこう」
あたしたちは書斎の調査を一旦終えて二階のテラスに向かった。
「あれ、ここの手すり、なにかキズみたいなのがあるわ」
「しかもこのキズ、まだ新しいよ。金属製の何かを引っかけた後みたいだ」
「じゃあ犯人はここから侵入したってことかしら?」
「可能性は高いね」
その後は市長さんの奥さんであるミレーヌおばさんと使用人のリタさんに話を聞いてみると犯人は複数で3,4人くらいいて全員覆面をしていた。
一人は背が低かったからもしかしたら女性かもしれない。犯行当時一階の玄関には鍵がかかっていたことが分かった。物置部屋は市長さんの言う通り散らかっており何故かセルべの葉という珍しい葉っぱが落ちていたので拾っておいた。
「
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