提案-プロポサル-
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も、もしかして聞こえてた!?恥ずかしいぃぃぃぃぃ!!!)
困惑しているアンリエッタの声を聞いて、サイトは我に帰った。かの学校内でも有名な美人生徒会長の前でみすみすくだらない醜態を晒したことを悟ったサイトは異常なほどに羞恥心が沸きあがった。
「もしうまくできなかったら、そうですね…平賀君が今奇妙な妄想を抱いたことを校内放送で…」
「それだけはやめてください!!」
「ふふ、もちろん冗談ですよ」
最後に言ったアンリエッタの冗談が、サイトには本気に聞こえていたのは別の話だ。
「で…何か考えあるか?お前ら」
早速だがサイトは図書室にて、近しい男子の友人たちに相談を持ちかける。
メンバーはギーシュ、マリコルヌ、レイナールの3人である。
「いや、サイトよ。前にも言ったはずだ。あの二人を止められないぞ」
前にルイズとキュルケのもめ事を止められない俺に対して、これだから女性への扱いになれてない男は困る、何て言ってた癖に…とサイトは毒つく。ぶっちゃけその言い分に対して、モンモランシーや他の女子との関係で問題を起こすギーシュも人の事も言えない。
まあ、そんなことは関係ない。まずは聞かないと。
「別にお前らに直接何をしてもらうとかなんて思ってねぇよ。俺だって無理なことくらいわかる。でも何か参考になるようなアイデアだけでもないか聞いてるんだ」
そういうことなら、そう思ってギーシュたちもサイトと共にアイデアを考え始めた。
「一緒にボランティア活動に参加させるとかどうだろう?」
最初にレイナールがそのようにアイデアを言ってみた。真面目な彼らしい意見だが、マリコルヌが即座に指摘を入れた。
「無理だと思うよ。あの二人めんどくさがって参加しないって」
「ならサイトも一緒に参加して…」
「むしろまたサイトを中心に喧嘩するぞ。最近の喧嘩の原因、あの二人がサイトを巡っているようなもんだし」
「むぅ…やはりだめか」
やはりって、駄目もとで考えてたのかよ、とサイトは内心突っ込む。これ以上あの二人の喧嘩が激化すると、あの二人もそうだが俺の安穏とした日常さえも危ういのだが。…といっても、自分も彼らの立場に立たされるとわからなくもない。
「…そうだ。こんなアイデアがあるぞ!」
「うわ!いきなりでかい声で立つなよ!」
「お、おおう…すまない。僕としたことが、つい興奮しすぎたようだ」
すると、突然ギーシュがガタッ!と席を立って声をあげた。即座にサイトから指摘を入れられ、周囲からうるさいと言っているような視線に晒され、彼はすぐに席に座る。
「君たち、もうじき学園祭が始まることは知っているだろう?」
「ああ…」
「でも、それが一体どうしたの?」
「ふっふっふ…聞いて驚くがいい。実はこの学校の学園祭には…」
「「「学園祭には…?」」」
不適に笑
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