暁 〜小説投稿サイト〜
ウルトラマンゼロ 〜絆と零の使い魔〜
提案-プロポサル-
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がやめるように言うのに、全く聞き入れようとしなかった。
「思えば最初からこうするべきだったわね。そう思わない?ルイズ」
「ええ、あんたと私のことを考えれば、これが最善というものよ」
「ふ、聡い子は嫌いじゃないわ。ま、あんたは嫌いだけど」
「奇遇ね。私も昔からあんたことは大嫌いだったのよ」
また二人は一触即発な状態になり、いつの間にかそのてに杖を握っていた。
(杖…?)
なぜ彼女らが杖を握っているのか、シュウは一瞬疑問を感じたが、それを遮るようにサイトが割って入った。
「頼むから二人とも止めてくれよ!
そ、そうだ!トランプでもやろうぜ?みんなで一緒に楽しめれば…」
「は?トランプですって?」
「ダーリンとならともかく、この子と一緒になんて楽しめるわけないじゃない」
「ぐ…」
トランプで仲良くさせる作戦失敗。自分でも安直だと分かっていたが、サイトは怯んだように声を漏らす。
「ダーリンあたしとルイズを仲良くさせるつもりでしょうけど、無駄よ」
「ええ、その通りよ。こいつと私の実家は不倶戴天の敵。分かり合うことなんてないの」
「そ、そんな!でも、何か一つくらいは…」
「「ないわ」」
二人同時の即答。なぜそんな要らないところで気が合うのだ。
「そこで待ってて。この子に、あたしのダーリンへの愛が無敵なものであることを証明するから」
「何が愛よ。昔から男を取っ替え引っ替えしてばかりのあんたが言っても、説得力を感じないわ」
「言ってくれるじゃない。恋も愛もろくに感じたことがないくせに」
やって来たサイトに対して、いかにも惚れてることを主張してることから予想はしていたが、やはり気に入った男をすぐに捨てる、熱しやすく冷めやすいタイプらしい。改めて付き合わなくて正解だったとシュウは思った。
そこからはもはや言葉は無用、二人は互いに睨み合いながら、相手に向けて杖を構えた。だがサイトは最後まで止めようと、二人の正面に立ち続けた。
「退きなさいよサイト!怪我するわよ!」
「いいや、下がらねぇ。二人がそのつもりだってなら、俺もそうさせてもらうぜ」
「平賀君の言う通りです。二人とも、そこまでになさい」
そこへ、サイトに続く新たな来場者が来た。
「あ、アンリエッタ会長!」
「シエスタ!それにハルナも!?」
やって来たのは、生徒会長であるアンリエッタと、ハルナとシエスタだった。
「大丈夫平賀君?怪我してない?」
「サイトさんがそちらの二人の喧嘩に巻き込まれたと聞いてたんですが…」
すぐに二人が駆けつけ、サイトに怪我がないことを確認して安心した。
「で、でも先輩!先に吹っ掛けてきたのはキュルケで…」
「言い訳は見苦しいですわよルイズ。神聖な学び舎で騒ぎを起こすとは、この学園の生徒である自覚が足りていない証拠。すぐにムキになりすぎ
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