第八十四話 襲撃の後始末
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
になったからな。
■オーディン 帝国軍士官学校寮 フレーゲル男爵部屋
今夜が襲撃だと言う事でまたも懲りない面々が集まっていた。
しかしびびったらしくコルプト子爵は数日前から参加しなくなっていた。
フレーゲル達もリッテンハイム候にもいい顔をする、臆病者には用がないと捨てておいた。
「そろそろ襲撃されている時間です」
「クラーマー、家に投石とかして脅かすので大丈夫だろうな」
「フレーゲル殿、父がフレーゲル男爵の依頼なら、
任せてくださいと言っていますから大丈夫ですよ」
「そうか、まあ投石や生ゴミを庭に蒔くなどすれば威圧には十分だろうな」
「いざとなれば、糞尿を玄関にばらまけば大丈夫ですよ」
「ヒルデスハイム伯、確かに良い案だな。今回の事で懲りなければそうしたそう」
「しかしコルプトの奴、ビビリおって情けない」
「逃げる奴は放っておけばいい、そのままハブればいいのだから」
「まあ確かにな」
フレーゲル達が計画したのは非常に幼稚な嫌がらせだったが、
それがクラーマー憲兵隊副総監が間に入ったことで、大事件になったのが真相であった。
■オーディン クラーマー邸
その頃クラーマー憲兵隊副総監は、現場へ送った腹心以下の部隊から連絡が途絶えていたが、大したことがないと思い、明日連絡を聞けばいいと寝てしまった。
■オーディン 宮中警備隊庁舎
その頃襲撃犯や確保した憲兵隊は、宮中警備隊官舎にて夜通しの取り調べが始まっていたのであった。この取り調べが、憲兵隊の膿を出し切る外科手術になる第一歩と成ったのである。
■オーディン ノイエ・サンスーシ 皇帝別宅
テレーゼは夜更かししすぎて、眠くなりノイエ・サンスーシのフリードリヒ4世の別宅で寝る事になり、翌日、シュザンナに言い訳をするのに苦労したのであった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ