暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica9-Aザンクト・ヒルデ魔法学院・学院祭〜Festival〜
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祭の売り上げっていろんなところに寄付されるっていうから、サービスもそこそこにお金を払おうかな〜って」
「あ、うん、そうだね。それが良いかも」
というわけで、スタンプ集めもそこそこに、っていうことに。ヴィヴィオとフォルセティの担任であるシスター・カヤの姿を捜しつつ、校舎内を歩き回る。そんな中、「おお!」っていう歓声と一緒に盛大な拍手が耳に入った。
「あ、なのはさん、フェイトさん! はやてさんにルシルさんも! いらっしゃいです!」
声を掛けて来てくれたのは「リオちゃん!」だった。動物の着ぐるみを着ていて、とっても可愛らしかった。お友達も似たような着ぐるみを着ている。
「フォルセティなら、そこの3-B組の教室で踊ってますよ!」
「あ、リオちゃん! それは言っちゃダメなやつです!」
「ハッ! ごめんなさい、今のなしで! スペシャルキャラなんで!」
慌てて口を両手で覆ったリオだったけど、はやてが「おおきにな〜♪」ってニヤッと笑った。居場所どころかスタンプを持ってる特別なキャラクターだってことまで話しちゃったリオは「あぅ〜」って肩を落とした。そんなリオやお友達と別れて、私たちはヴィヴィオやフォルセティ、コロナやリオやイクスのクラスである3年B組の教室へ入る。
「フォルセティは・・・お、発見や♪」
教室の中央で踊るドレスの衣装を着たフォルセティ。相手は同じ身長くらいある二足歩行のライオン着ぐるみ?かな。衣装もバッチリ決まってるから、その光景はまさしく美女と野獣。フォルセティと着ぐるみの両手から天井に向かって糸が伸びていて、天井付近で浮遊している十字に組まれた木の棒に繋がってる。アレでフォルセティ達が人形だっていう設定を表しているんだね。周りにも小さなぬいぐるみがペアを組んで踊っているし、人形の舞踏会って感じだ。
「操作魔法かな。上手いね」
「うん。教室の壁際に何人か衣装着た子が居るから、たぶんあの子たちが操っているんだろうね」
視線をその子たちから主役らしいフォルセティに移す。ルシルが「なるほど。だからか」って何かに納得した風に頷いた。聞けば、フォルセティは学院祭の出し物が決まった頃から“ヴァルハラ”に入り浸る事があったみたい。その理由は、ダンスを教わりたい、とのことで、ルシルもダンスが得意な“エインヘリヤル”を用意していたって。
「そうなんだ〜。道理でフォルセティもダンスが上手なんだ〜」
「うん。本当に舞踏会みたい」
ドレスの裾やフォルセティの綺麗な銀色の髪がふわりと舞っていて、とても綺麗なダンスを魅せてくれた。そしてダンスが終わって、フォルセティ達には教室に居た私たちや他のお客さん、教室に入りきらなかった他のお客さん達から拍手が送られた。
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