暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica9-Aザンクト・ヒルデ魔法学院・学院祭〜Festival〜
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申し訳ないんだけど、同じ学年内で同じ内容の店は2店までなんです。すでにA組、D組、E組が出店を申し出ているの」

シスターから告げられたのは、わたし達の希望を潰すものだった。第3学年の全クラスが出店するものを決めるのは、このロングホームルームになってたはず。それより早く決まってるなんて、ちょっとおかしいというか・・・。
そこからは早い者勝ちだと、不公平だ、ルール違反だ、って非難が続出。シスターは「まだ確定じゃないので、これからクラス委員の話し合いで決めようと思います」ってフォルセティとコロナの肩に手を置いた。

「「え・・・?」」

「どのクラスが何を出店するのかは、全てのクラスからの申請が揃ってからです。複数被っていた場合は、申請が揃った後での話し合いで決まる事になります。自主性を重んじる校風ですので、クラス委員の話し合いで決めてもらいます」

ということで、B組の出展内容はフォルセティとコロナの肩に託された。その後のロングホームルームは、もし喫茶店がダメだった時のために代替案を考える時間になった。そしてお昼休みに、クラス委員が集まる会議が行われた。イクスと2人でお昼ご飯を摂りながら、フォルセティとコロナは頑張ってくれてるかな〜、ってお話しながら待っていると・・・

「ただいま〜」

「ただいまです」

2人がお弁当箱を持って帰ってきた。談笑してたみんなが一斉に2人に注目して、「どうだった!?」って聞いた。

「結論から言うと、喫茶店は・・・」

フォルセティが溜めた後、コロナが「開けます!」って言った瞬間、「やったー!」って教室に歓声が上がって、わたしとイクスも「やったー!」ってハイタッチ。

「でも!」

フォルセティのその言葉にまた教室内がシーンとなる。わたし達の視線を一手に受けたフォルセティが「A〜E組が共同で、1つの喫茶店を出すことになった」って妙なことを言い出して、そうなった経緯をわたし達に伝えた。他のクラスの喫茶店のコンセプトはチャリティバザー、目隠しテイスティング、ペナルティルーレット。ちなみにB組は何かしらのコスプレにしようかって話だった。

「コンセプトはバラバラ。でも喫茶店は同じ。それで論議しあった結果、共同で開催しようという事になったんだ」

「具体的な内容は、これからこのクラスでまとめた上で、各クラスの委員と私たちが話し合って決めます」

・―・―・終わりで〜す・―・―・

他のクラス委員と話し合った結果、第3学年は教室2,5部屋分の広さを持つ特別教室を貸し切って、協同で喫茶店を切り盛りすることになった。お菓子作りが得意な子は準備室でお菓子作り。10〜15人でフロア回し。残りは学院の全エリアを歩き回って宣伝だ。

「ねえ、フォルセティ。衣装はくじ引きで決まったんだし
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