ペルソナ3
1970話
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……という選択肢はないと思うが。
だが、今まで俺が見てきた軍人を思えば、意外とそんな可能性がありそうなんだよな。
「はい、座って。授業始めるわよー」
教師が入ってきた事もあり、取りあえず友近との話は無難に終わったのは、俺にとって運が良かったということなのだろう。
放課後、俺はテストのご苦労さん会ということで、俺、ゆかり、友近、有里、山岸といういつものメンバーで駅前にあるカラオケ店にやって来ていた。
いや、アイギスもいるから、いつものメンバーとは言えないか。
ちなみに、当然ながらアイギスの姿はない。
学校に来ようとはしたらしいのだが、昨日の今日でそんな真似が出来る筈もなく……色々苦労はしたものの、何とか言い聞かせる事に成功したらしい。
……正確にはいつものメンバーとなると、この中に順平と宮本が入るんだが、あの2人は部活で忙しい。
剣道部の強豪校という事もあって、やはり練習は厳しくなってしまうのだろう。
特にテスト期間中は練習出来なかった事を思えば、その遅れを取り戻そうと頑張ってもおかしくはない。
ましてや、順平は屋久島に行った事で更に何日か剣道部の練習を休んでるしな。
改めて考えてみても、よく練習を休めたよな。
やっぱり武治が来るから、影時間の関係者という事で上層部から圧力とかがあったのかもしれない。
もしくは、順平は途中入部という事もあって、部活動に参加してはいるが、レギュラーではないという扱いなのかもしれないが。
咄嗟に相手の足とかを攻撃したり、それこそ下手をすれば竹刀だけではなく拳や蹴りなんかが出そうになるかもしれないという事を考えれば、順平をレギュラーにするというのは厳しいだろうが。
もし大きな大会でそんな真似をしようものなら、強豪の恥さらし的な感じになりかねないし。
ともあれ、そんな訳で剣道部の二人は置いておくとして、現在俺達は料理が美味いと評判のカラオケボックスで打ち上げをしていた訳だ。
「へぇ、このパスタ、美味いわね」
夏野菜のパスタを注文したゆかりが、注文されてきたパスタを食べながら感心したように言う。
実際、オクラ、トマト、ピーマン、キュウリといった野菜が入っているパスタは、見た感じ美味そうに見える。
俺は俺で、サーモンとフルーツトマトの冷製パスタに舌鼓を打っていた。
「食うのもいいけど、折角カラオケに来たんだから歌を忘れるなよ!」
そう言いながら、友近は早速マイクを手に取って歌い始める。
いわゆる、流行の曲。店とかに入れば流れている曲で、歌とかに詳しくない俺にも聞き覚えのある曲だった。
……元々歌とかに詳しくない俺が、何故カラオケボックスに来る事に賛成したのかと言えば、当然のようにこの料理が目的だ。
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