130少し、頭冷やそうか?
[4/4]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
、尿の直飲み、人間便器で溺れるまで飲まされるのは大歓迎だったが、お付きの淫獣からヤラれて喜ぶほどの上級者ではなかった祐一きゅん。
「ゴロゴロゴロゴロ」
淫獣も飼い主でスタンド能力者と同じで、ゴキゲンだった。
それからも地元の政治家とか政治家とか役人から祝辞があったが、青い顔したチョロインさんがもっかい連行されて来て、暗殺とか純血の妖狐に消去される恐怖に震えながら本来の場所に戻され、美汐も家同士の関係を損なわないよう、席を譲ろうとした。
『あぁ?』
「ぴぃっ!」
妖狐様で現人神様の一睨みとガン付けが怖かったので、美汐は撤去されなかった。
マコピーの隣だけは泣いて嫌がったので、何故か美汐の隣。
「真琴…」
みーちゃんは空気読んで、自分を不可視状態にして祐一側に寄り、まるで若教主様とチョロインさんが左右に座り、披露宴をしているような演出をした。
プレデターは自分の定位置「ゆうくんの膝の上」まで移動して、自分が座っていた席に月宮家の花嫁を呼ぼうかと思ったが、屋上の緑色のプールで行水させられるのは嫌だったので、接近する程度で済ませた。
マジ切れしていない冷静な状態の美汐には、世間の常識回路と良心回路とイエッサーと、空気読み取り装置が搭載されている。
熱暴走してよく壊れます。
「それでは、新郎新婦によるケーキ入刀とさせて頂きたいと思います。カメラをお持ちの方は前列までどうぞ」
「うそ〜〜ん」
神前なのに定番のケーキ入刀の儀は存在した。
まず自分の戸籍上の夫を、多数の女と交換で売った妻が、いつものカメラ装備で最前列に。
「くっ、悔しいっ」
美汐は早速壊れて、いつもの心中用の懐剣を逆手で抜いて、膝の上に乗って切りかかり、ゆうくん入刀しそうになった。
「憂遇っ」
魔物の腕力で懐剣を振り下ろそうとしている、新妻の腕を掴んでもつれ合って格闘しながら、心の声で「ゆうくんと一緒になれないなら、いいよね? イイよねっ?」とか鬼神の表情で了解を求められてしまう。
現在錯乱状態のプレデター美汐さんは、高位術者にしか見えないので、来客には見えない。
『死んでっ、一緒に死んでっ、ゆうくんっ』
「兎遇っ」
『まあ、仲が宜しいことで』
そんな二人を佐祐理が楽しそうな顔をして撮影していた。
目を盗むタイプの術なので、写真とかビデオには残るらしい。
『美汐?』
自分がマコピーから、空間転移系の術を掛けられている状態なのを知った美汐は、懐剣をしまって着席した。
「…はい」
緑色の氷水で「少し、頭冷やそうか?」される寸前だったので、『シューート!』されて地形が変わる前、妖狐様が笑顔の内に撤収した。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ