130少し、頭冷やそうか?
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先生とかレディースの総長みたいな感じで怯えきっているので、若教主様は披露宴もご欠席。
案外バスの中で美汐に術を食らっていた方が、解呪方法もあるので、憂遇過ぎる状態にならずに済んだかも知れない。
地獄披露宴、椿の間
「フ〜ンフン、フフ〜ンフンフン♪」
相変わらず超ご機嫌で、結婚行進曲でも鼻で歌い、祐一に纏わりついて腕組んで、披露宴の新婦の席に座り込んだマコピー。
客人からは、美汐と同じ術を使った外見は、偽マコピー、月宮真琴さんに見えていたので問題なかった?
もう舞でも美汐でも撤去できないし、当主や教主もその権限を持っていない。
現人神様がもう一人増え、自分の居場所がココだと言ってしまえば、誰にも逆らえない。
「はい、ゆういちア〜ン」
「ア〜ン……」
先程の「狩り」の直後で腹は減ってないのか、料理にも大して手を付けず、新郎に「ア〜ン」攻撃。
天然なのか、他の新婦、特に舞を挑発しているのか、マコピーにも世間の常識回路も良心回路もイエッサーも搭載されていないので、故意なのか恋なのか虎威なのか濃い嫌がらせでイケズなのか不明だった。
「ゆういちちゃん、おねえちゃん、ゆういちちゃんのとなりにいきたい」
現在の舞は「我ら四天王の中でも最弱の存在」の、8歳の舞ちゃんだったので、マコピーに敵うはずもなかった。
「だめよ〜、舞ちゃん、お姉ちゃんと一緒にいてね〜」
「うん」
佐祐理に抱っこされ、18歳児は鬼武者でも暴れなかったので、怪獣大決戦にならず、ぴろにぶっ殺されずに済んだ。
「フフフーン♪」
ドレスを汚さないようにしているのか、時たまグーでフォークを握って、自分で口から迎えに行くような無作法で肉類だけ食っていたマコピー。
来客には正しいマナーで、若教主様がお食事しているように見えているかもしれない。
「美汐、こっち来て」
「「「「「エ?」」」」」
祐一の反対側、チョロインさんが座るはずだった場所をポンポンと叩き、巫女姿の美汐が呼ばれた。
あゆのタヒ体は、祐一の直近ではないが、介助お食事係付きの別席を用意されている。
「良いの?」
月宮の里での結婚披露宴に、天野の家の者が座るのは有り得ないので、一瞬遠慮しようと思った美汐だが、現人神様の命令で、月宮当主まで席を立って案内したので、仕方なく花嫁の席に座った。
今回は故意でも虎威でも無かったので「計画通り!」とは思えなかった。
(多分、明日もこんな感じ?)
美汐の予測と予知でも、倉田家の次期当主で直系の娘は、天野本家に呼ばれるはずもなく、絶対立ち入り禁止。
鬼武者にでも乗って、武力侵攻しなければ入れない。
忌み子川澄舞は立入禁止ではないが、汚れた血と経歴を持った人物であり、現在イザナミでもないので祐一の嫁として
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