最終章:夢を追い続けて
第66話「足止めの戦い3」
[7/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
覚は……!?」
腰を抱えた状態で、一気に私は後ろへと反ります。
“ゴッ”と言う音が、相手の頭の方から聞こえてきました。
「……特にこの、“淑女のフォークリフト”と言うのは気に入っていますの。……と言っても、もう聞こえていませんわね」
気絶した相手の女性にそう言って、緊張の糸をほぐすように息を吐きます。
……何気に、実戦と言う実戦をしたのは、今回が二度目ですからね。
ちなみに、一度目は学園を襲われた時です。
「……シャルさんの援護に行きたい所ですが……」
ここで、私に碌な武器がない事に改めて気づく。
「……武器、頂きましょうか」
最後のガシェットも、ユーリさんが相手の裏方を止めてくれたおかげで、直接の操作がなくなって無力化されています。
他の方はそれぞれ相手がいますし、これなら安全に持ち物を探れます。
「……一応、ガシェットは破壊しておきましょうか」
いくらユーリさんが相手しているとはいえ、再起動される場合があります。
……と言うか、ここの人達の事ですし、AIを組みこんでいる可能性が高いです。
「えっと……」
銃を奪ったとはいえ、それでは弾も心許ない。
だから、ナイフでガシェットの装甲を引き剥がそうとしますが、諦めます。
代わりに、手榴弾を置いて離れます。
「さて……」
離れて伏せ、爆発。
ガシェットを破壊した事を確認してから、シャルさんの方へと目を向けます。
「劣勢、ですわね……」
先ほどまでの私のように、何とか凌いでいるだけ。
防戦一方どころか、負ける寸前で踏ん張っている状態ですわね。
「……私の銃とは別。少々、狙いが難しいですが……」
下手に割り込む事はできない。
なら、援護射撃だけでもするしかないと思い、私は銃を構えた。
=out side=
「くっ!?」
「終わりね」
シャルロットの手から、ナイフが弾き飛ばされる。
弾き飛ばされたナイフはドゥーエの足元に落ち、銃弾で折られる。
「(銃はどちらも離れてる。素手でここから巻き返すのは……!)」
「まぁ、殺しはしないわ。少し、痛いけどね……!」
既に銃も弾き飛ばされていたシャルロットは、万事休すだった。
痛みを覚悟し、シャルロットは目を瞑り……。
「ッ!?」
聞こえてきた銃声に、何事かと目を開ける。
「シャルさん!」
「セシリア!?」
「クアットロが負けた……?あれだけのガシェットがありながら…?」
間合いを離したドゥーエの代わりにセシリアが駆け寄ってくる。
「倒したの?」
「
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ