べーと・ろーが
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の私室には、フィン、ガレス、リヴェリア、アイズ、ベート、ヒュリテ姉妹…ロキファミリア幹部が集結していた。
皆、ロキの雰囲気が何時もと違うと、本気であると悟った。
「集まって貰ったんはベルの事や」
「ッハなんで俺達があのクソ兎の為に…お"っ!?」
悪態を吐いたベートの頭に、リヴェリアのスタッフが振り下ろされた。
「何しやがるババァ!」
「お前は少し黙っていろ」
この時のリヴェリアは、本気の殺意と敵意を抱いていた。
アイズも同じく、デスペレートに手をかけていた。
「チッ…わかったよ…」
ベートは渋々引き下がった。
「じゃー、先ずはコレ回してくれへん?」
ロキがフィンに見せたのは、ベルのステータスシートだった。
「こっ…これは……何の冗談だ…?」
受け取り、目を通したフィンの口からは、悲痛な声が漏れた。
「なんじゃい?」
それを見たガレスがシートをフィンの手から取り……
目を通した後、無言でリヴェリアに手渡した。
受け取ったリヴェリアの顔は、まるで親の仇を見るような顔だった。
その横のアイズは、リヴェリアの持つシートを見て、悲しそうな顔をした。
シートを受け取ったベートは、奥歯を噛み締め、ティオナに手渡した。
目を通したヒュリテ姉妹は、拳を握りしめた。
「見たな?
他人には…勿論ベルも含めて絶対に他言するなよ?」
ロキの言葉に、皆が無言で頷いた。
「ベルは冒険者や。
それも根っからのな…」
≪ティルナファ・ファミリア≫
「ロキ。『ティルナファ』とは何だ?」
リヴェリアの問いに、ロキは答える事は出来なかった。
「わからん…わからんのや。
うちも、『ティルナファ』ゆぅ存在は聞いた事あらへん。
神なのか、精霊なのかもわからん。
ただ、ろくでもない存在なんは確実や」
夜と闇と死。
そんなものに関わっている存在など、ろくでもない存在だと、皆理解しているのだ。
「主神として命ずる。
ベルを守れ」
立ち並ぶ面々を見渡したロキのセリフに真っ先に答えたのはアイズだった。
「わかった…ベルは私がまもる」
「私も、ベルを護ろう。
ベルを入れたのは、私だ。
私が責任を持って、ベルを護る」
「ごめんね。ベル。
僕は、ファミリアを率いる立場だ。
僕は、君を護る事ができないんだ」
三日前を思い出したフィンは、自分が情けないと思った。
コンコン…
「フィン。入るで」
「ロキか」
「白雪姫はまだ起きんか?」
「ああ、まだだ」
ロキが、先程までアイズが座っていた所に腰を下ろした
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