随筆十二:人は何の為に生きてるの?
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、その答えを見つける為に行き続けなくちゃね!」
笹夜「まあ!」
七夏「ここちゃー! 凄いです☆」
笹夜「そうですね♪ 素敵な考え方です!」
心桜「いやいや、だから、そんなに難しく考える必要ないんだってば!!」
七夏「くすっ☆」
笹夜「人は未来の事を考えられますから」
心桜「未来ですか?」
笹夜「はい。他の生き物と違うところです♪」
心桜「どういう事ですか?」
笹夜「例えば、動物の作る道具。この道具は、目的を果たすと、殆ど再利用はされません。でも、人は先の事を考えて、作った道具を手元に残します」
心桜「なるほど・・・後先の事を考えて・・・ん? じゃあ、蟻もそうならない?」
笹夜「え?」
心桜「だってさ、後の事を考えて、食料蓄えてるよね! 割とキリギリスでもそういうお話なかった?」
七夏「ここちゃー『蟻さん』」
心桜「マークの・・・じゃなくて『アリトキリギリス』」
笹夜「それは、後先の事を考えているのではなく、本能らしいです」
心桜「え? 本能!?」
笹夜「教わらなくても、生まれつき持っている性質の事かしら?」
心桜「それは分かるんですけど・・・あれ、本能なんですか?」
笹夜「蟻の行動を見て、人が後先の事を考えていると勝手に解釈しているだけです」
心桜「思い込みってやつですか?」
笹夜「はい。そうなりますね」
心桜「なんで先の事を考えないんだろうね?」
笹夜「なんでって言われても・・・でも、それがバランスを保っていると言えます」
心桜「バランス?」
笹夜「ええ。例えば、肉食動物のライオンは、おなかがいっぱいの時は獲物を襲いません。もし、ライオンが未来の事を考えれたとすると・・・」
心桜「乱獲になる」
笹夜「はい。未来を考えるという事は、欲張りになるとも言えます。他にも、リスが木の実を地面に埋めたりするのも本能的な行動かしら?」
心桜「なるほどねー」
笹夜「本能ではなく、先の事を考えて自分の身を守る事は、人の心の特徴なのです」
七夏「自分の身・・・ですか?」
笹夜「先の事を考えて色々と心配をする事・・・心配性がその代表かしら?」
心桜「ああー・・・」
七夏「どしたの? ここちゃー」
心桜「あたし、苦手だ。心配性過ぎるヤツ!」
笹夜「どおしてかしら?」
心桜「だってさ、あれって周りに多大なストレスを与えてるよね」
笹夜「確かに、その傾向はあるかも知れません」
心桜「そんなに心配なら、全部自分でなんとかしろ!」
笹夜「心配事の内容によりますけど」
心桜「例えばさ、出掛けた後に『鍵かけたっけ?』って思った事ない?」
七夏「あります」
心桜「そんな時、あたしは心配するくらいなら、戻ってもう一度確認する!」
七夏「戻っている時間が無い時は?」
心桜「その時は、鍵と予定との優先度を考えて
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