第29話 ロレントでの日常
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気楽になってもいいのよ?」
「あはは、まあ性分みたいなものなので……」
その後はシェラザードさんが遊撃士の仕事に向かい、俺はアイナさんにギルドの地下にある部屋に来ていた。
「ギルドって地下にも部屋があったんですね」
「百日戦役の時民間人を避難させる為に地下室を作っていたの、ここはそのなごりよ。普段は使われてない部屋だけど定期的に掃除はされてるから問題なく使えるはずよ」
「ありがとうございます」
それから俺はアイナさんに俺が出来る仕事を教えてくれてその日は難なく終わっていった。因みにエステルさんとヨシュアさんはカシウスさんが受けるはずだった依頼のいくつかをこなす為に今日はパーゼル農園という場所に魔獣退治に向かったらしい。
「しかしまさかリベールに来ることになるとはな……」
地下に用意された部屋で俺は今日のこの二日間について考えていた、団長達はカシウスさんが帝国についたときに訪ねて事情を話しておいてくれるらしいがそれでも皆の事が……フィーが心配だった。
「あの子ももう立派な猟兵だ、昔みたいに取り乱したりはしてないはず。でも……」
きっと不安に思っているだろう。俺だってそうなんだ、誰よりも家族に強い愛情を持っているフィーなら猶更だと思う。
「でも俺が勝手に動くわけにはいかないからな、今は遊撃士の皆さんを信じて待つしかないか……」
明日も仕事があるので俺は早々に眠ることにした。
「おはようございます、アイナさん」
「おはよう、リート君。どう、あの部屋は問題なく使えた?」
「はい、ぐっすりと休めました」
「それは良かったわ」
次の日の朝、俺とアイナさんが話していると勢いよくギルドのドアが開きエステルさんとヨシュアさんが入ってきた。
「ただいまー!アイナさん、依頼無事に終えたよ!」
「あら、じゃあ詳しい事を報告してもらおうかしら」
「分かりました」
エステルさんたちがこなした依頼というのは作物を荒らす魔獣の退治だったらしい。だが依頼主の頼みで魔獣は見逃したそうだ。ちょっと甘いんじゃないかと思ったがアイナさん曰く守り方は色々だし正義も星の数ほどある、つまり助け方も人それぞれだという言葉を聞いてなるほどと思い同時に効率しか考えなかった自分に少し嫌気がさした。
「……」
「おりょ?ヨシュア、どうかしたの?」
エステルさんがヨシュアさんを気に掛ける言葉を話したのでふとヨシュアさんを見てみると彼も何やら思い詰めた表情を浮かべていた。
「いや、今思うと僕は冷たい奴だなって思って……」
「もしかして魔獣を退治した方がいいって言った事を気にしてるの?あれはヨシュアが正しいと思う
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