26 男の嫉妬は道にへばりついたガムくらい粘着力がすごい。<完結話>
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晋助にバレそうになったので、ここで退散することにしたが、彼のことだ、もうすでに気づいているに違いない。
彼の勘はとても鋭いから、ホントに気を付けねば。
私は、春雨の船に戻り、戦いから外れた隊士たちと一緒に、戦いに倒れた隊士たちを回収しに行った。
回収している最中に、神威と出会ってしまい、私が回収されてしまった。
隊士たちに回収作業を任せ、私は神威に連れられて、
先日の広間に通された。
_「零杏〜、ここにいてネ。
あともう少ししたら、シンスケたちも来るから。」
_「宴会でもあるのですか?」
_「多分ネ。やっとこれで、シンスケたち皆と会える。」
_「で?今、晋助らはどこに?」
_「まだ、銀髪のお侍サンと怪物が戦っているのを見学していると思うヨ。」
_「私も行ってくるわ、」
すると、後ろから抱き締められるような形で、動きを封じられた。
_「行かせないヨ。」
_「なぜ?」
_「シンスケに命じられたの。
零杏を隔離しとけ、ってネ。」
_「ホントに?信じられんが。」
と、そこで晋助が現れる。
ベタな展開だ。
_「隔離しとけ、とは言ったがァ、抱き締めろ、とは言ってねェぜ?」
_「えー?抱き締めろ、って意味かと思ってたヨ。」
_「とにかく、零杏をこっちによこせ、
ちょっと話がある。」
渋々 私を離してくれた。
今度は晋助に連れられて、私たちの部屋を案内された。意外と広い部屋だ。
_「ここが、新しい(仮)私たちの部屋なのかしら?」
_「あァ、そうだ。」
_「もちろん、私の部屋はここになっちゃうのかしら?」
ダメ元で聞いてみたが、帰ってきた返事はもちろん、
yesだ。
_「だから言っただろうが、次のお前の部屋はオレの部屋だ、ってなァ。」
_「あら、そんな話聞いたかしら?…」
_「覚えてねェ、とは言わせねェぞ。」
と言って、後ろから抱き締められる。
なに、このデジャブ感!?
だが、正直言って私と晋助の身長差は、2cm程度だ。
多少私の方が低くはあるが、対して変わらない。
_「覚えてない。笑」
抱き締める力が強くなった。
_「分かった、分かった。冗談だって、
ね?晋助…」
_「分かった、もう離さねェ。」
景色が反転した。
これはさすがにマズイ。
逃げようともがいたが、脚の間に晋助の脚と、
上には晋助が被さっているので、逃げようにも逃げられない。
_「離せ、晋助。宴会が始まるぞ、」
_「いいんだよ、後か
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