暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
ペルソナ3
1969話
[4/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
状を変えようとはせず、ただ受け入れているだけだった。
 そんな人物が叫ぶというのは、何があった?
 ゆかりと視線を交わし、お互いに小さく頷くと声の聞こえてきた方に行く。
 すると、予想通りその先には山岸の姿があった。
 見て分かる程に怒っている様子で、俺達とは別の方に向かって歩いていった。
 そして山岸がいたと思しき場所には……これまた予想通り、有里の姿がある。
 ただ、その有里の近くにアイギスの姿があるのを見ると、恐らく山岸の怒りの原因はそれだろうと、容易に想像出来た。
 ……アイギスの場合、きちんと服を着て身体の機械の部分を隠していれば、十分人間の女に見える。……まぁ、足はちょっと誤魔化すのが難しいと思うが。
 ともあれ、そんなアイギスが有里の側から離れない事が、山岸にとっては受け入れられなかったのだろう。
 あの2人の関係って、今はどうなってるんだろうな。
 傍から見れば、それこそ俺とゆかりよりもまともな恋人同士といった風に見えるけど。
 だが、本人達に聞く限りでは、付き合っているって感じじゃないらしいんだよな。
 俺とゆかりの場合は、ゆかりが積極的だったが……有里と山岸だと、どちらも恋愛方面に積極的ではない事もあって、その辺りの進展は微妙なところだ。

「どうする?」

 声を掛ける? と視線を、向けてくるゆかりがだったが、あそこに突っ込むと色々と不味い事になりそうな気がするんだよな。
 それこそ、痴話喧嘩に巻き込まれそうな……

「止めておく。山岸と有里、それとアイギスの間の問題だろ。俺達が口を出すような事をすれば、それだけ面倒なことになりそうな気がするし」
「……そうね」

 俺の意見はゆかりも同意見だったのか、反対はしない。
 機械だけあって、アイギスはそんな俺達の声が聞こえたのか、有里の側でこちらに視線を向けてくる。
 だが、その言葉通りアイギスにとっては俺達よりも有里の近くにいる方が重要なのだろう。
 有里の側からこっちに近づいてくる様子はない。
 そんなアイギスに軽く手を振ると、向こうも小さく頭を下げてくる。
 有里には特に何もしていないが、ともあれ、これで挨拶は済んだと判断し、そのままゆかりと共に別荘に向かう。

「何だかんだと、殆ど全員に会ったな」
「そうね。後は桐条先輩だけだけど……」

 そう言った瞬間、別荘の近くで武治と何かを話している桐条の姿を見つける。
 俺達が乗ってきた車があるという事は、恐らく武治は一足先に帰るのだろう。
 ……まぁ、武治にはやるべきことが多いからな
 特にゆかりの父親の映像に関して本当に加工されたものなのかどうか……そして何より、その映像を加工したのが誰なのかをしっかりと調べる必要がある。
 怪しいのは幾月だし、その辺りについても武
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ