暁 〜小説投稿サイト〜
ジョジョの奇みょんな幻想郷
第一部 ケイオスクルセイダーズ
第二章 春雪異変〜神浄刀矢さんとコラボ企画〜
27.キングと瀟洒なメイドと怠慢な庭師
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わんばかりに刃を切り返す。
 もう半歩下がるにはスペースがなさすぎる。咲夜は最終手段、白刃取りを行う。だが、取れるというところでスピードが増した!
 そこで咲夜は驚くべき反応速度を見せた。妖夢の刀へナイフを投擲、刀をはじき逆に咲夜の方が手刀で袈裟に撃ち込み妖夢は灯篭にに身を打たれる。
「カハッ!」
「グッ!」
 咲夜にも無理があったのだ。咲夜の身も下へ投げ出された。
(それにしても、何て無作法でとらえどころのない剣法。予測がつかないっ!)
 人にはリズムというものがある。生活リズムもそれの一つだし、戦い方から歩調までリズムがあるのだ。しかし、妖夢にはそれがなかった。いや、読めなかった。それ故に咲夜を戸惑わせた。さらに言うならば、
(いきなり速くなったり攻撃が重くなったり、意味が分からないわ)
 先のようにいつの間にか懐に現れたりなどがつじょ現れるのだ。ナイフで刀をはじいた時も逸らすだけでなく手元からはじくつもりで投げたのだ。
(まさか、それがスタンド能力だというの?)
 先ほどのリズムを音楽で例えると、丞一はリズミカルなユーロビート。霊夢は雅やかな雅楽。魔理沙は骨太のロックンロール。そして、当の本人、咲夜は格調高いクラシックと言えるだろう。
 だが、妖夢のそれは出鱈目で気侭で捉えどころのない、ジャズにも通ずる音いや、酔っぱらいの鼻歌と言うのが一番言いたとえかもしれない。今までここまでのキャラ崩壊があったろうか。いやない。
「チッ!埒があかねぇ。しゃあねぇ。こっからさらに、キバっていくぜ!」
 そう言うと、妖夢は踵で最初に捨てたもう一振りを蹴り上げ、落ちたところをキャッチしそのまま抜いた。
「二刀流‥‥‥」
「格好だけかと疑ってんなら残念だが、うちの本流って奴なのよ」
 度々のつまりは本気で行くぜ?と言うことだ。
 それでもなお、咲夜は
「─────お嬢様が仰っていた」
 その瞳は前を見据え、右手は人差し指で天を指していた。そして、
「『私が望みさえすれば、運命は絶えず私の味方をする』」
 少し口角をつり上げ、不敵な笑みを浮かべていた。

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