第八十三話 オフレッサー家襲撃
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隊から2個小隊を持って襲撃者を引き取り全員を、
後から着いた護送車に乗せて順次送り出しているとき、
連絡を受けた、オフレッサー大将が数人の部下を連れて帰宅した。
オフレッサーが地上車から降りると、外にいた兵達が皆敬礼を行う。
ケスラーが敬礼して話す。
「オフレッサー大将閣下、御家族はご無事です。
小官はケスラー少佐であります」
「おう、御苦労さん。所で何人殺した?」
いきなりの質問に驚く。
「死者0であります」
「ほう、で賊は何人だ?」
「はっ実行犯44名、従属犯100名ほどです」
「家に押し入ったのが44名か?」
「40名であります」
「卿等が倒したのか?」
「いえ、閣下の御家族がお倒しに成られました」
オフレッサーはそれを聞いて、あちゃーと言う顔をする。
「そうか、犯人はどうしたか?」
「既に収監して送っております」
「ふむ、まあいい。御苦労だった」
「はっ」
「皇帝陛下と皇女殿下には並々ならぬご配慮感謝の極みとお伝え下され。
ご挨拶に、向かいますとお伝え下され」
「はっ」
家へ入るオフレッサーにヴァーリアとスザンナとバウムガルテンがお出迎えをする。
「貴方お帰りなさいませ」
「お父様、お帰りなさい」
「旦那様、お帰りなさいませ」
「うむ、今帰ったぞ」
とても襲撃を食らった後とは思えない。
普通の家族団欒にみえてしまう。
その後残っていた、宮中警備隊に御茶が振る舞われ皆が恐縮した。
「さあ、皆さん御茶をどうぞ」
ブレンダーノ准将とオフレッサー大将も語り合い。
陛下と殿下へのお礼が更に述べられたのである。
「オフレッサー大将閣下、小官はクレメンス・ブレンターノ准将と申します、
この度は当方の不手際で、御家族を危険な目に会わせてしまい申し訳ございません」
「いや、教官を引き受けた以上、このような事が起こることは覚悟していたからな。
気にする事は無い」
「はっ」
「それに陛下と殿下がこうやって宮中警備隊まで送ってくれたのだ。
ありがたい事ほかならない、皇帝陛下と皇女殿下には並々ならぬご配慮感謝の極みとお伝え下され」
「はっ」
「今夜は夜通し2個小隊で警護いたしますので、御家族はごゆっくりお休み下さい」
「ああ、御苦労様、そうさせてもらうよ」
「はっ」
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