第八十三話 オフレッサー家襲撃
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同時刻オフレッサー家内では。
「あらあら、味方の方々が大勢来ましたわね。御茶の用意を増やしましょうね」
「奥様、承知いたしました」
「300人分ほど用意してちょうだい」
あくまでマイペースであった。
ケスラーがオフレッサー家執事バウムガルテンに会い、挨拶を交わす。
「勅命によりオフレッサー邸を守るよう来ました、ケスラーと申します」
「それはありがたき事でございます。オフレッサー家執事バウムガルテンでございます。
ささ館へどうぞ」
館へ行くケスラー。
玄関を入り、応接室へ案内される。
其処には、装甲服を着ている2名の女性が居た。
ケスラーは顔を見て驚いた、なんとオフレッサー夫人とオフレッサー令嬢だったからである。
「ようこそいらっしゃいました。私当家の留守を預かります、
ヴァーリア・フォン・オフレッサーと申します。この子は娘のズザンナですわ」
「はっ、小官は皇帝陛下と皇女殿下の命により貴家を救援に来ました、
ウルリッヒ・ケスラー少佐と申します。指揮官ブレンターノ准将は外のことで手が離せませんので小官がご挨拶と説明に参りました」
「ケスラー殿、賊は40人表の騒動に紛れて隣家より進入してきましたわ。
全員を既に私たちで撃破済みです、全て生かして縛ってありますわ」
「流石、オフレッサー大将閣下のお宅ですな」
ケスラーすら驚いている。
「ええ、手応えのない連中でしたわ」
「その姿を見るとまさかご婦人も参加なさったのですか?」
「ええ私で8人、娘が5人、バウムガルテンが12人あと3人で倒しましたわ」
「流石ですな」
朗らかに笑う奥方。
少々引きつる執事。
唸るケスラー。
「表の賊も片づいたようですわね」
「はい、憲兵隊も一枚噛んでいるようです」
「なるほどね」
「これは、調べが済むまではご内密に」
「ええ、判りましたわ」
「大将閣下には既に連絡済みでございますので、ご安心を」
「あら、あの人が帰ってくるのね、早速好物のシュラハトプラットを用意ししなきゃね」
何処から見てもほのぼのしていて、ホッとする方であるとケスラーは思った。
「ケスラー少佐失礼。ズザンナお父様の為にシュラハトプラットを用意するようにアーリア達に伝えてきてちょうだい」
「はい、お母様。ケスラー少佐、失礼します」
そう言ってズザンナは装甲服着たまま部屋を出て行った。
「ケスラー少佐、連中を受け渡しますわね。
夫が帰ってくる前に連れて行かないと、
みんなミンチに成ってしまいますから」
奥方は、にこりとそんな話をする。
ケスラーは、テレーゼ様に匹敵するお方がまだまだ居るのだと関心していた。
帝国暦480年8月7日 午前0時15分
ケスラーが外の部
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