第八十三話 オフレッサー家襲撃
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ないで欲しいモノだ。
その後分隊と共にオフレッサー邸へ向かったのである。
同日午後11時35分
屋敷からバウムガルテンが出てきて、
煙幕弾を受けている、シャーフェン少尉に室内で襲撃者を撃破したと伝えてきた。
その直後に装甲擲弾兵長年の感で発射位置を割り出し、
突撃して襲撃犯4名を一瞬で撃破してきた。
「すげーな、あの爺さん」
「少尉殿まったくですな」
「おーい若いの、見てないで此奴等を連れて行くから手伝え」
「あっはい」
慌てて手伝いに行く。
その姿が見えたのだろう、憲兵隊が来るのが判った。
「憲兵ですね、来たようですね」
「ああ、奴らがどう出るかで決まるな」
憲兵隊が現れて、ハンドマイクで警告を出す。
「其処ので戦闘をしている連中、直ちに武器を捨て降伏せよ、呵らずんば攻撃する」
「ほうー、手際が良いモノですな」
バウムガルテンは涼しい顔だ。
「思ったとおりだな、奴らしゃやしゃり出てきたな」
「大方証拠を消す為でしょうな」
「さてどうしますか?」
苛ついた憲兵隊が強制執行しようとし始める。
「あと10数える間に投降せよ!」
「10」
「9」
「8」
「執事殿は、館へお帰り下さい。此処は我々で対処します」
「いえいえ、奥様より、御茶のお誘いでございますから、
来て頂くまでは帰るわけには行きませんので」
「3」
するとである。憲兵隊の後方から突入してくる装甲車列が見える。
その装甲車列は探照灯を点け勢い良く中央突破してくる、逃げ惑う憲兵隊。
戦闘など出来ずに烏合の衆のように逃げ回る。
装甲車列は4隊に分かれて、憲兵隊を包囲している。
更に一隊ケーフェンヒラー大尉が率いて後方へ回り安全を確保する。
装甲車列は館前に止まり、スピーカーから指揮官が話をする。
「我々は、皇帝陛下直属の宮中警備隊だ。恐れ多くも勅命により此処へ来た。
憲兵隊は直ぐさま武器を捨てよ。さもなくば勅命により卿等を排除する!」
装甲車から次々に宮中警備隊の隊員が降りてくる、全員が完全武装である。
憲兵隊はパニックになりつつあるが、まさか勅命に攻撃も出来ず、
相手が装甲車である、自分達は精々ライフルが最大武器では最早抵抗のしようがない。
僅か10分で憲兵隊2個小隊は降伏した。
「やりましたな、ケスラー少佐」
ブレンターノ准将がケスラーに話しかける様は上司と部下が逆であるが、
実際ブレンターノは階級では上だが、組織ではケスラーが上という状態であり、
実際の指揮官はケスラーと言う事であった。
「ブレンターノ准将殿、此から奴らを調べねばならんですな」
「全くです」
「小官は館へ赴きます」
「了解しました」
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