第八十三話 オフレッサー家襲撃
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無事でいてくれよ、ヴァーリア、ズザンナ、エアハルト達よ。
ケスラーは階級が未だ低いから指揮官を任せられんのが残念じゃ」
同日午後10時45分
オフレッサー邸内では、既に襲撃に対しての準備が終わっていた。
流石に装甲擲弾兵副総監邸である
そういった非常事態には慣れるようにしていたのである。
「奥様、不心得者が襲撃してきたようでございます」
「あらあら、それは大変ね。バウムガルテン歓迎会の準備をなさい」
「はっ、ヴァーリア様とズザンナ様とエアハルト様は地下室へお隠れ下さい」
「あら、私も戦いますわよ」
ヴァーリアは、にっこりと笑みを見せる。
執事のバウムガルテンが頭が痛そうに顰めっ面になるが、
仕方が無いと諦めて戦闘準備を命じた。
「奥様、奥様自ら装甲服をお着になる事はありますまい」
「あら、着なきゃ死んじゃうわよ・・・敵が・・」
奥方が、ぼっそっと、怖いことを言う。
「はあ」
「はいはい、バウムガルテンも着替えなさい」
「はっ」
「お母様、私も戦いますわ」
「お嬢様、危険でございます」
「ズザンナ、貴方もやる気満々ね、覚悟は出来ているのかしら?」
「ええ、オフレッサー家の娘ですもの」
「判りましたわ、ただしバウムガルテンと一緒に居なさい。
此でだけは譲れないわよ」
「判りました、お母様」
「バウムガルテン、ズザンナを宜しくね」
「はっ、命に代えてもお守り致します」
「そんな堅くなくて良いわよ」
「アーリア達は外で戦ってくれている方々にも御茶の用意をしてね」
「はい、奥様」
襲撃中にも関わらず普段のような会話をしている。
どれだけ肝が大きいのか凄い家族である。
同日午後10時55分
側壁の窓を破って、襲撃者が40名が乱入してきた。
廊下に入った襲撃者達が、黒ずくめの服装でナイフや銃で武装していたのに対して、
オフレッサー家側は何と装甲服と戦斧などで武装していた。
「あら、パーティーは玄関から来るモノですわよ」
ヴァーリアがにこやかに話すが、その手には抜き身の日本刀が握られていた。
「宴の準備は出来ておりますぞ」
バウムガルテンが執事の仕事として話しかける。
襲撃者は一瞬止まったが、元々頭の可笑しい者達である。
うなりを上げて襲撃してきた。
「うをーーーー」
「死死死」
「ウケケケケ」
「絨毯を血で汚さないように殺さないようにね」
「はっ」
「任せてお母様」
「お任せ下さい」
「はい」
「了解しました」
オフレッサー家側は8人編成であるが、
2人は地下室入り口のある厨房で待機していた。
バウムガルテンが最初に戦闘を始める。
「装甲擲弾兵生活35年、未だ未だ若い者には
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