第八十三話 オフレッサー家襲撃
[2/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ク先で火災です!」
「隊長、どうしますか?」
「うむ、このまま捨て置くわけには行くまい、
曹長、分隊半分を率いて現場へ向かい避難誘導を行え」
「はっ」
「半数は此処で待機だ」
10分後襲撃者が襲ってきた。
ドカンー!!
突然煙幕弾が破裂し辺り一面が白煙に包まれる。
「なんだ!攻撃か!」
「視界が効きません!」
「戦闘用意!敵の数は?」
「少尉殿、敵数不明です!」
「直ちに援軍を求めろ!」
「駄目です、ジャミングされています!」
「本格的だな、オフレッサー閣下の御家族をお守りするが我らの使命だ、
定時連絡が無ければ、本部から援軍が来る。
それまで6人で守り抜くのだ!」
「はっ」
シャーフェン少尉はその他2名と共に正面を守っていた。
ランド軍曹はその他2名と共に裏門を守っていた。
煙幕弾の効果が中々薄れないのは、敵が次々に煙幕弾を発砲して来るのである。
「くそう、敵がどこだか判らん!」
「暗視装置を持ってくるべきだった」
その様な切羽詰まった会話がされている中、
襲撃者は隣家の壁際から進入していたのである。
同日午後10時50分
この夜、ノイエ・サンスーシでは7月の終わりに退院した、
ケーフェンヒラー大尉が宮中警備隊庁舎に呼び出されていた。
ケーフェンヒラー大尉は病み上がりであるが、
僅か2ヶ月であるが養父、ケーフェンヒラー少将の薫陶《しごき》をうけ、
以前のように堅物ではなく、大部ナチュラルな考えを出来る様になりつつあった。
「ケーフェンヒラー大尉、入ります」
「入りたまえ」
まだまだ緊張感が抜けない状態で入室する。
ごく普通の部屋であったが、中には何と皇女殿下が待っていた。
慌てて敬礼しカチカチなり挨拶を行う。
「皇女殿下におかれましてはご機嫌麗しく」
テレーゼが落ち着かせる話をした。
「ケーフェンヒラー大尉、未だ未だ堅いの」
部屋には、テレーゼの侍従武官ブレンターノ准将達も居た。
「去る筋からの情報じゃが、オフレッサー大将邸に賊が侵入して居るようじゃ。
定時連絡が無く、ジャミングが行われているので、超望遠レンズで確認したところじゃ」
皆が頷く。
「従って早急に宮中警備隊5個小隊を持って救援に向かえ、
此は父上も承知の事じゃ、勅命と思ってくれて良い。
ブレンターノ、卿が指揮を取れ、ケスラー、卿が副官だ、
ヴィッツレーベン1個小隊を引きいよ、そしてケーフェンヒラー、卿も参加せよ」
「「「「御意」」」」
「早急に出発するように」
直ぐさま立ち上がり部屋を出て行く4人。
4人が出て行った後テレーゼが独り言を言う。
「ふう、まさか大規模攻撃があるとは、クラーマーを舐めていたわ。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ