23 鬼を怒らせると、ホントに後が怖い。
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_「オエ!アイッタ!クソ、似蔵のやつめ、
調子にのりやがって。
あの剣、ホントに大丈夫なんだろうか…
なんだかとても危険なものに感じたんだけど…」
また子サン、それ、私も激しく同意。
しかもそれについて相談しよう、としていたヤツがまさかの主犯だったとは…!
下手なミステリー小説より質が悪いわ、
さて、どうするか…。
考えながら歩いていると、どこからか呻くような声が聞こえてきた。
ただの好奇心で近寄ってみると、
それはなんと、似蔵だった。
_「似蔵先輩ィ…大丈夫ですか?
大丈夫そうではなさそうですが…」
_「あァ〜、ック、アンナさんでしたか〜。」
_「もし良かったら、お部屋に戻られませんか?
先輩、とてもキツそうですし。」
_「ック… 否、いいんだ。ありがとう。
嬉しいねぇ〜… 安心したよ。」
_「『まだ自分を心配してくれる人がいる』、
ですか/ってか?」
え?晋助?
振り帰ると、そこには晋助が立っていた。
_「オイ、アンナ。
お前は席をはずせ、」
_「…分かりました。」
彼の放つオーラからひしひしと伝わってくる。
今、彼にさからうべきではない。
私はその場を立ち去った。
だが、立ち退きはしたものの、聞かない訳にはいかない。という訳で、今回もアノ魔法を使うことにした。
私が去ったのを確認してから、晋助は話を始めた。
_「よォ、お苦しみのとこ失礼するぜェ?
お前にお客さんだ。
色々派手にやってくれたらしいなァ?
お陰で幕府とやりあう前に面倒な連中とやりあわなきゃならねェようだ。
…桂ァ、殺ったらしいなァ?
おまけに銀時とも殺りあったとか…
わざわざ村田まで使って。
で?立派なデータは取れたのかい?
村田もさぞ、お喜びだろう。
ヤツは自分の剣を強くすることしか考えてねェからなァ。」
_「フン、アンタはどうなんだい?
昔の同志が簡単に殺られちまって悲しんでいるのか?それとも…」
!
一瞬だった。
_「ホォ?随分と立派な腕が生えたじゃねェか。
仲良くやってるようで安心したよ。
文字通り、一心同体ってやつか。
さっさと片付けてこい。
あれェ全部潰してきたら…今回の件は不問にしてやらァ。
どのみち連中とはこんなっていただろうしなァ。
それから、二度とオレたちを『同志』なんて呼び方するんじゃねェ。
そんな甘っちょろいもんじゃねェんだよ、オレたちはァ。
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