第100話 木偶
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一度同じ動作をすると更に90度回転し今度は『万華鏡写輪眼』が開眼し、水平に固定した左腕を一気に下げると燃えるようなチャクラに人形が包まれる。
「マ、マサカ……」
須佐能乎(スサノオ)!
二つの顔を持ち、四本の腕を持った巨大な鬼が人形を核にして構築されると四本の腕に波打つ刀が携えられており二本を振り上げると黒ゼツに斬りかかった。
黒ゼツは印を結ぶと中に仕舞いこんだ尾獣の影を引っ張りだす。
尾獣形態!
八つの黒い尾を持つ丸い頭身のゴムのような皮膚感の牛とタコが合体したような面妖な巨大な生命体が現れると刀をタコ足で巻き付いて受け止めた。
更に牛の口を開けて黒い回転するチャクラの塊を圧縮させると一旦飲み込んでサソリのマダラ人形目掛けて尾獣玉を放出しようとするが、サソリが先手を打ってもう片方の二本の腕で牛の顎を閉じるように殴り上げた。
行き場の無くなった尾獣玉が牛の口の中で暴発して黒い煙が上がってゆっくり体勢が崩れていくがサソリの須佐能乎は尾獣を蹴り上げて、刀を振り下ろして挟み撃ちの衝撃を与える。
コ、コイツ……
「グギャ!」
黒ゼツの意識が衝撃で一瞬だけ飛んだようで尾獣の影の装甲が薄くなるとサソリは容赦なく色濃くなった黒ゼツの部分を貫くように刀を伸ばした。
「!?」
しかし、本体を貫いたように見えたがそれは巧妙に出来た木遁分身体で木偶人形と化してしまう。
サソリはすぐ視点ズラすとある一点に向けて傀儡を操ると須佐能乎を解いて、人形の右腕を向けると腕の蓋が外れて中から大量の人形の腕が口寄せされてそれぞれに起爆札を持たせてその一点に向けて曲げるように伸ばしていく。
黒ゼツは神威の力で時空移動すると息を荒げるように現実世界に戻ってくるが。
「!!?」
読んでいたかのように大量の人形の腕と起爆札が宙から伸びていき完全に黒ゼツを捉えていた。
ナ、何故?
咄嗟にすり抜けの術を使って躱して行き、周囲が爆炎が上がるがサソリはニヤリと笑うと手の甲を重ねる動作をするマダラの人形が首を回して、すり抜けている黒ゼツの周囲を飛び交う自らの腕を神威で飛ばした。
すり抜けている黒ゼツの身体はマダラが生み出した時空間に一部分だけ避難しているだけに過ぎず、同じマダラの眼を持つサソリの人形が攻撃を避難している黒ゼツに札が接触すると爆発が起きて黒ゼツは吹き飛ばされた。
「同じ眼は同じ時空に通じるだったな」
「グギャアアアアアアアアアアアアアアアアアーーー!!!?」
起爆札の凄まじい爆発に巻き込まれた黒ゼツは燃え盛る炎に包まれた。サソリは小指を動かすとガチャンと人形の伸びた右腕を取り外す。
ナ、何故ダ……?
マルデサソリニ動キヲ読マレテイルヨウダ……
コノママデハ……
黒ゼツは身体半分をスライム状にしてコンクリ
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