第100話 木偶
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そんなにあたし達が信用できないわけ!?」
「そんなんじゃねぇ……」
「またあたし達が居ると邪魔になるから?」
「……違う」
「何なの……あたしには単独行動するなって言っておいて……自分は単独行動しますってどんだけ自分勝手なのよ!?」
「違う」
「もうわからない。どうすれば満足なわけ?!」
「聞け!!ド阿呆がっ!!!」
御坂の訴えを掻き消すような怒号に一同は身を固くして、居直したサソリの一挙一足に注視していく。
「説明が無くて悪かったな……今回の事はオレにも予想外だったし、自由に動けなった」
「「「!?」」」
あのサソリが軽くであるが謝罪した事に調子が狂わされていく。
「とある事情でな元の世界に戻っていた。そこで色々知ってきたしゼツ達が何を企んでいるのかも知った。正直……マダラが復活したと知った時は戦慄した……お前たちでは到底敵わない相手だ。間に合うかどうかすら解らなかった」
「さ、サソリ?」
「良く頑張った……良く踏ん張ったな……アイツはオレが責任を持って連れていく」
マダラを封じた人型の山の格子状に並んだ模様が薄くなっていき貼った札の周りに黄色い液体が染み出していき崩れ落ちるように周囲の砂と共に封印の札が落ちると天へと八つの黒い尾が伸びていきサソリの砂を吹き飛ばした。
「連れていくって……!?」
「……悪いな……オレ死んだんだ」
「……えっ?」
サソリはあっけらかんと言うと闇のチャクラが溢れ出すゼツの前に移動した。マダラの身体全体に黒い影が走り、マダラの表情筋を無視した動きで眼だけが不自然に見開くと万華鏡写輪眼が不気味に光っており、顔をひねってサソリを睨みつけていた。
「サソリカ……何処マデモ邪魔ヲ」
「目覚めはどうだ?」
「最悪ノ目覚メダ……バラバラニシテ噛砕イテヤル」
「狸寝入りだったんじゃねーのか?」
サソリは印を結ぶと一つの巻物を出現させた。右手で持つと軽く見せつけるように端を露出させる。
「?」
「ククク……早く試したかった新作の人傀儡だ。初めて戦闘という形に残らねえ中でもコイツの戦いは一貫していた。身体とチャクラはまさに天武の才の持ち主だ……一番のお気に入りだ」
一気に巻物を開くと文字がびっしりと書き込まれた中に『斑』という文字が描かれており、空気に触れると反転した黒い煙から現実で白い煙となり辺りに立ち込めると鎧武者の姿をした長髪の男性が力無く宙に浮かんでいた。
「!?ソ、ソレハ」
「うちはマダラだ。さあて、始めようか」
「貴様……」
サソリは糸を飛ばすとマダラ人形の節々にくっ付き魂が宿ったように滑らかに動き出した。
指を半回転させて中指を手前に引っ張る動作をするとマダラ人形の眼部分が閉じて、中で歯車が回転すると眼球が90度回転し『写輪眼』が出てきたが、更にサソリはもう
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