暁 〜小説投稿サイト〜
とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第100話 木偶
[3/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
…」
御坂は独りだけサソリの存在を疑問視した。死んだとか生きているよりも無事であるよりも最も毛嫌いしていた嫌な予感が頭の先からつま先にまで走る呼吸をするのがおかしくなる。
あの時と同じように……

「だ、旦那!?」
「超遅くないですか?超何やっていたのですか」
「少し雰囲気変わった……?」
「まあな」
サソリを見つけて安堵の表情を浮かべるアイテムのメンバーにサソリは手を振って応えた。
人間離れしたマダラの力にさすがの麦野も苦戦したように切った口の血を拭った。
そこに凄まじい音を立てて湾内が走ってくるとサソリの直前で飛び込んで抱き付こうとするがスルっと透けてしまい、両手は空を切った。
「ひょわわ??!どうなって?」
倒れる寸前でサソリが湾内の背中側の制服を掴んで後方へと引っ張るとスカートの上側の服が引っ張られていきへそが少しだけ顔をだした。
「悪い……術を使っているからな。立てるか?」
湾内を立たせるがサソリだけはこちらに触れて自分が触れることができないのが腑に落ちないかのように湾内はサソリの腕を掴もうとするが何の抵抗もなくスカっと透過してしまい「むーーーー」と不機嫌な声を出す。

「サソリだけ超触れるみたいですね」
「それってかなりヤバい事に使えるんじゃないの?」
「例えば……」
「私たちがお風呂に入っているときに……」

麦野達が女風呂に入っている時に反転したサソリが堂々と侵入してくる。
当然、ラブコメ的な恋愛的なハーレム的な展開を予想するならば女性陣達からの「きゃああああああああああー!!!?何入ってきているんですかー!!!へんたーい」と叫ばれてお風呂での付属品として殺傷能力が高そうな桶やシャンプーボトルが投げられて追い出すという展開になるのだが、今回のサソリの能力をかみ砕いて説明すると『相手からの攻撃はすり抜けて自分は対象に触れる』ことが可能ということだ。

「つまり私達がいくら桶で対抗してもサソリは楽々と掻い潜り、背後に回ると乙女の柔肌を思う存分避けられない揉み(←自主規制)が可能に……いつでも大歓迎よ!」
親指を立てて麦野が妄想して興奮したように割と大きな声で話しをしているもんだから集まってきた野次馬連合や不良集団が奇異のまなざしで此方を見ている。
「待ってください。それって私達にいつでも触り放題ということにも……」
「その発想は無かったわ」
なぜか厚い握手をする麦野と湾内に複雑な表情で泡浮が困ったように頬を掻いた。
「やらねぇんだが……」
明らかにそんな雰囲気ではないんだがいつものやり取りに若干ではあるが少しだけ肩の力が抜けた。
「……そろーり」
フレンダの治療に駆り出されたトビは特殊なチャクラで傷を塞ぐとゆっくりと起き上がり,感知されないギリギリのチャクラで眠らせているフレンダの顔
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ