21 過去は垢のように染み付いて、 取れるもんじゃない。
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まったから、です。」
_「どんな風に、でござるか?」
_「… すべてを壊す、と言うようになったことでしょうか。ですが私は、それは仕方のないことなのではないか、と思います。
今なら彼の気持ちが解る気が致します。
彼が一番慕っていた師を戦争によって奪われ、一番大事に思っていた仲間たちを理不尽な理由で失い、彼は精神的にとても追い込まれていたのでしょう。
そしてその心の傷が獣となって晋助の中でのたうち回り、すべてを壊す、等といった考えを持つようになり、仲間を集って新しく組織したのが、今の鬼兵隊です。鬼兵隊は、彼にとって最期の砦なのではないでしょうか?」
だが万斉はただ、そうでござったか、としか言わなかった。
結局会話はそこで中断されてしまったが、とりあえず船が鬼兵隊に戻ったので、そのまま晋助の部屋に向かった。
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