黒い狼と白い吸血鬼
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乾いた銃声が、町の一角で響き渡る。
何事かと野次馬たちが音のするほうに集まった。
「な、なあ、、、今のってさ銃声、だよな?」
と一人の男が話した、そして
「大正解!よくわかったね!!」
その男の後ろから、少年と少女とも聞き取れるとともに長く白い、いや淡雪のような髪をもつ子が現れた。
「!?」
驚いた野次馬たちが、あの子は一体何処から現れたのだろう。
と話し出す、その時だった、野次馬の一人だった女が叫ぶ。
「ねえ、、、あの子が持ってるのって!!」
その女は震える指先で子供の指を指す。
「えっ?これ?ああ、これはね?」
カチャ
その子は、とても嬉しそうな顔で愉快だと言わんばかりの表情で何かをもつ手を向ける。
「お姉さん大丈夫?何だか怖がってるみたい、でも、もう安心してね。」
そう言うと手に持っていた銃を向けるなり、
「今、楽にしてあげるからね」
と言うなり、女の額めがけて銃弾をぶっ放った。
女の血飛沫が放射線を描く。
その飛沫を浴びた野次馬の少女が甲高い声で叫ぶと、
悲鳴は伝染病のようにひろがっていった。
そんな声なんかものともせずに
その子は他の人たちの頭も一撃で撃っていった。
「来ないでよ!ヤダ、来ないでってば!や、殺さないで!!」
さっき血飛沫をかぶっていた少女が、"泣きながら"懇願した。
「何いってるの?僕は君たちを、神様のもとに送るだけだよ?」
本当に不思議そうな声で言いながら首をかしげる。
町の一角でまた銃声が鳴り響いた。
「僕は、いつになったら神様に許してもらえるのかな?、、、はやく、皆に会いよ」
その声は、銃声にかき消され誰にも届かなかった。
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