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転生とらぶる
ペルソナ3
1968話
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「それは……」

 ゆかりは、いきなり与えられた多数の情報の為か、それ以上は何も言えなくなる。
 そんなゆかりを見ながら、俺は空間倉庫から取り出したエクレアを食べる。
 一応、ということでゆかりの前にもそのエクレアを置いたが、ゆかりはそんなエクレアには一切興味を示すことなく、深く考え込んでいる。
 それも当然だろう。もし俺が普通の……それこそ、この世界で生きる人間であれば、ゆかりからの告白を受け入れてそのまま恋人同士になってハッピーエンドという結末を迎える事が出来たかもしれない。
 だが、実際には俺にそのような選択は許される事はなく、ゆかりが俺と恋人同士になるというのは、自分の知らない相手――例えそれが女であっても――と肌を重ねる必要が出てくると言われたのだから。
 寧ろ、その辺りの話を聞いた時点でゆかりが部屋を出ていかなかったのは、俺にとってかなり嬉しい出来事だったのは間違いない。
 そのまま、部屋の中には沈黙が満ち……具体的にどれくらいの時間が経ったのかは俺にも分からなかったが、やがてゆかりは口を開く。

「ねぇ、アクセルの事情は分かったわ。けど……アクセルの気持ちはどうなの?」
「俺の気持ち?」
「そう。私は……その、アクセルに告白したでしょ? それに対して、アクセルがしてきた返事は、ある意味条件付けのようなものでしょ。アクセル本人は、私に対してどう思っているのか。それを聞かせて欲しいのよ」
「……そうだな。ゆかりと一緒に半年近くをすごしてきた俺としては、ゆかりは好ましいと思っている。女としての魅力も感じているし、出来れば俺と一緒に生きて欲しいと思っている。そうだな、友人ではなく女として、異性として好意を持ってるのは間違いない」
「そ、そうなんだ。……思ったよりもストレートに言ってくるのね」

 少し意外そうなゆかりの様子だったが、今俺が口にしたのは、別に冗談でも何でもなく、本当に心の底から感じている事だ。
 俺が惚れっぽいというのもあるんだろうが。

「とにかく、俺の方から話せる事は……ああ、いや。そう言えばまだ言ってない事があったな」
「何よ、まだ何かあるの?」
「ああ。俺と付き合う事になれば、不老になれるぞ。勿論これは強制ではなく、嫌だと思ったら止める事も出来るけど」
「……は?」

 俺が何と言ったのか理解出来ない。
 そんな風にこちらに視線を向けてくるゆかり。
 まぁ、普通であれば不老なんて信じられるような事ではないんだし、無理もないか。

「事実だ。シャドウミラーに所属している者の殆どは、不老という地位を手に入れている。お前も見て分かったと思うけど、俺が魔法が使える。つまり、魔法のある世界とも関係があるんだ。そんな中で入手した、とあるマジックアイテムの力によって、シャドウミラーにいる
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