第28話 カシウスとの再会
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ないのか?
「大丈夫か?様子がおかしいが……」
「……いえ、すいません。落ち着きました」
「そうか……所で」
「ねえお父さん、あたしたちのことほったらかしだけどその子は誰なの?」
「ん?ああ、話していなかったな」
カシウスさんが俺に何か話しかけようとしたが女の子に話しかけられたためカシウスさんは話を中断して俺について話し始めた。
「彼は私の友人の息子だ。以前遊撃士の仕事で知り合って何かと交流を重ねているんだ」
「また遊撃士の仕事関係?意外と顔が広いのね」
「おいおい、俺だって自分で言うのもあれだが結構有名なんだぞ?」
「だって父さん家じゃそういった事話さないじゃない」
「そういえばそうだったな」
先程からの二人の会話でどうやらこの二人はカシウスさんの娘と息子だということが分かった。
「ねえ君、名前はなんていうの?まだ自己紹介してなかったよね?」
「俺は……リートといいます」
俺は本名ではなく偽名で名乗った、ここがリベール王国なら本名で名乗るのは不味いと思ったからだ。リベール王国は猟兵の運用を禁止している国であり入国すらかなり厳しく取り締まれている。
そのため猟兵である俺は本来この国にいると厄介な事になる存在だ。カシウスさんも事情を知っているので何も言わなかった。
「リート君っていうんだ、あたしはエステル・ブライトよ、よろしくね」
「僕はヨシュア・ブライト。よろしく」
「はい、よろしくお願いします」
二人と自己紹介をかわしてカシウスさんに向き変える、そして視線で合図を送るとカシウスさんも察してくれて首を縦に動かした。
「エステル、ヨシュア。すまないが先に夕飯を食っていてくれ。俺は少しこの子と話すことがあるからな」
「えっ、何を話すの?もしかしてあたしたちが聞いたら不味いこと?」
「ああ、ちょっとプライベートな事だからお前たちは席を外していてくれ」
「うん、わかったわ。行きましょう、ヨシュア」
「じゃあ先に食べてるね、父さん」
エステルさんとヨシュアさんは部屋を後にして俺とカシウスさんの二人きりになる。
「……さて改めて久しぶりだな、リィン」
「はい、お久しぶりです。カシウスさん。そうだ、さっきは話を合わせてくれてありがとうございました」
「構わないさ。あの子たちも今日なったばかりとはいえ遊撃士でな、流石に猟兵である君の事を話すのは不味いからな……さて本題に入ろうか」
カシウスさんは近くにあった椅子に座り俺に真剣な眼差しで告げる。
「何があって君はあそこに倒れていたんだ?西風の旅団は今リベール王国に来ているのか?」
「いえ西風の旅団は今エレボニア帝国で活動しています。貴族の護衛やライ
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