第28話 カシウスとの再会
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あたしが能天気だっていうの?」
「あ、自覚はあったんだね?」
「あんですってー!」
……あはは、なんかおかしくなってきたわ、変に心配しちゃってバカみたい。
「さてと、そろそろ夕食を作るとしますか、ヨシュアも手伝ってくれる?」
「うん、任せて」
あたしは気持ちを切り替えてヨシュアと一緒に夕食作りを始めた。あ、そうだ。あの子の分も一応作っておこうかしら。
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side:リィン
「……ん、あれ、ここは?」
目が覚めた俺は知らない部屋で寝ていた、何があったんだっけ、思い出そうとしても頭の中の記憶が霧のように覆われていていまいち思い出すことが出来ない。
「確か俺は帝国で仕事をしてそれから……」
ガチャッ
俺が記憶を探っていると部屋の扉が開き誰かが入ってきた。入ってきたのは栗色の髪をツインテールにした女の子と俺と同じ黒髪の男の子だった。
(……?なんだ?あの男の子を見た時一瞬胸の傷が疼いたような……)
男の子を見た時に変な既視感を覚えたが気のせいだと思い彼らに話しかけようとした。
「あ―――!起きてるじゃない!良かった!」
だが女の子の方が先に声をかけてきた、俺は大きな声にビクッと体を震わせてしまった。
「あ、あの……」
「ヨシュア、この子が目を覚ましたことを父さんに話してくるからちょっとこの子の事頼んだわね!」
女の子はそういうと一目散に部屋を出て行った。
「えっと……」
「騒がしくしてごめんね、エステルってちょっと慌てやすい性格だから……それより体の方はもう大丈夫かい?」
「あ、はい。ちょっと頭が痛むくらいです。あの、それよりここは……」
「父さん、早く早く!」
俺が質問しようとすると今度は女の子と男性が入ってきた、だが俺はその男性を見て驚いた。
「カ、カシウスさん!?」
そう、俺の前に現れたのはD∴G教団の事件の時にお世話になったカシウス・ブライトその人だったからだ。
「久しぶりだな、まさかこんな所で再開するとは思ってもいなかったが……」
「カシウスさん、貴方がいるって事はここはまさか……」
「ご察しの通りだ、ここはリベール王国のロレントにある俺の家だ」
カシウスさんの言葉に俺は驚きを隠せなかった。俺は確かにエレボニア帝国にいたはずだ、なのにどうしてリベール王国にいるんだ?
「すいません、カシウスさん。今日は何日でしょうか?」
「今日は〇月▲日だがどうかしたのか?」
そんな……確か俺が帝都にいたのが〇月□日だったから一日しか立ってい
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