第21話
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「そなたは確か、フェンシング部の………!」
「もしかして―――アラン君!?」
青年士官―――アランの顔をよく見て何かに気づいたラウラとエリオットは驚きの声を上げた。
「帝国正規軍・第四機甲師団所属のアラン准尉であります!ははっ……なんてな。みんな、本当に久しぶりだ!」
そしてアランは敬礼をして自己紹介をした。その後リィン達はアランの案内によって要塞の責任者の元へと向かい始めた。
「……改めて凄いな。主力戦車に加えて、新型の機甲兵があんなに……」
「よくもまあたった1年半で”ここまで”立て直したな……」
「ええ………エレボニア帝国はクロスベル帝国によってRF(ラインフォルトグループ)との兵器売買の取引について様々な”制約”が加えられているというのに……」
「うふふ、1年半の件で衰退したエレボニア帝国があれらを購入する為の”軍資金”は一体どこから調達したのでしょうねぇ?」
要塞内に入り、戦車や機甲兵が整列している様子を見て驚いたリィンや呆れた表情で溜息を吐いたフォルデの言葉に頷いたステラは考え込み、レンは意味ありげな笑みを浮かべていた。
「……見て、あれ。」
するとその時一際大きい機甲兵――――”ゴライアス”に気づいたフィーは静かな表情で呟き
「あ、あの大きいのは確か……!」
「トリスタ奪還作戦の時に、ノルティア領邦軍を苦戦させた結果ベルフェゴール様達に出て貰って破壊した機体ですわね。」
「かつての貴族連合軍の切り札……あんなものまで配備されているとは。」
「ああ………(……それにしてもこの軍備の規模はいったい……)」
ゴライアスを見たエリオットは驚き、セレーネとラウラの言葉に頷いたリィンは真剣な表情で考え込んでいた。
「……あそこにいるのは閣下の御子息じゃないか?」
「ああ、例の巡業旅行で立ち寄ったのかもしれないな。」
「って、一緒にいるのは”灰色の騎士”か!?」
「それによく見たら”聖竜の姫君”や”小さな参謀”、”奔放の懐刀”に”魔弾の姫騎士”もいるぞ……!」
「おおっ、あれが……!」
「―――敬礼!」
「ようこそ、我等がリグバルド要塞へ!」
リィン達に気づいた兵士達は演習や作業を中断してそれぞれリィン達に対して敬礼をした。
「……参ったな。」
「うーん、わかってたけどここまで注目されるなんて。」
「ちょっと恥ずかしいですわよね……」
「しかもいつの間にか二つ名まで付けられているしな……俺なんて得物は槍なのに、”懐刀”って色々とおかしいだろ。」
「そういう意味での”懐刀”ではないと思うのですが……まあ、私も幾ら伯爵家の令嬢だった
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