進軍
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でにアルバレスとイシュガルの戦いが始まっていた。
「影竜の斬撃!!」
「オラァ!!」
剣咬の虎と青い天馬。2つのギルドが協力し合い次から次へと兵隊たちを凪ぎ払っていく。
「フゥ」
実力差は歴然。彼らの前にアルバレス軍は次々倒されていくが、数が多すぎることもあり疲労は溜まっていく。ユキノは額の汗を拭い次の敵に備えようとしていると、視線の先から仲間たちが悲鳴をあげてこちらに逃げてくることに気が付く。
「何事ですか!?」
血相を変えて敵前逃亡を図る仲間たちに困惑の表情を浮かべるユキノ。
「逃げろユキノ!!人が・・・人が次々に・・・」
そのうちの1人が叫びながら仲間たちに一時退避をするように言っていたが、彼は吐血しその場に倒れてしまった。それは他に逃げてきたものたちも同様で、ほとんどの魔導士たちがその場に崩れ落ちる。
「死神だー!!」
「逃げろー!!」
「死神・・・」
鎧に身を包んだ人とは思えないほどの体格をした男、ブラッドマン。その前に伏せる仲間たちを見て全員が恐怖を抱いている。
「おい!!落ち着けお前ら!!」
「ダメだスティング!!誰も聞いてねぇ!!」
「クッ・・・仕方ない、俺たちが相手を―――」
あわてふためく仲間たちを見てスティング、グラシアン、ローグがブラッドマンを排除しようとした。その時、後ろから彼を上回る魔力が近づいてきていることに気付く。
「ほう、こんなところにも滅竜魔導士が」
背中に光背のような飾りを背負った髪を2つに束ねた男。彼を見た3人はその魔力の大きさと威圧感に震えた。
「この感じ・・・」
「聖十最強の男」
「ゴッドセレナか」
ゴッドセレナがアルバレス軍にいることは聞いていた。その彼が今目の前にいることで、初めて感じる恐怖。
「スティング、こっちは我々に任せてもらおう」
「お前らはそいつをなんとかしろ」
ゴッドセレナの登場によりブラッドマンに対するのはルーファスとオルガが名乗りを上げた。彼らは仲間たちに兵隊の始末を任せ、死神に果敢に挑む。
「頼む!!ルーファス!!オルガ!!」
「行くぞ、スティング、グラシアン」
「おっけ・・・」
ゴッドセレナに向かっていこうとしたグラシアン。しかし彼はあるものを見て固まった。その視線の先にいるのは、この場にいるはずのない人物。
「あいつ・・・あの時の・・・」
敵の軍隊を指示している黄緑色の髪の男に見覚えがあった。グラシアンはそれを見た瞬間、目の前の敵など吹っ飛び駆け出す。
「おい!!グラシアン!!」
「どうした!?」
なぜ彼が自分たちに合わせることもしないで飛び出したのかわからずス
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