第八十二話 ボウ倒しで矯正を
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
ボウ倒し後編です。
銀河英雄伝説〜ラインハルトに負けませんシリーズの外伝や各種設定に、
別伝 アンネローゼとキルヒアイスの最後 後編UPしました。
ネタ捏ねるのに時間が掛かりました。
********************************************
第八十二話 ボウ倒しで矯正を
帝国暦480年8月2日
■オーディン 帝国軍士官学校
オフレッサーが居残りをさせた、3号生をジロリと見渡しながら説明を続ける。
「お前達は、校門前から走り出し校舎に入れれば食事に行って宜しい!」
一見簡単そうであるが、その途中にある得体の知れない箱の山は恐ろしさを感じる。
更にボウ倒しと言っている意味がわからない、フレーゲル達には不気味なだけである。
「誰か、ボウ倒しを判るものはおらんのか!」
フレーゲルが聞き出そうとするが、普段からサボってばかりの3号生では判るはずもなかった。
惚けている3号生を見てオフレッサーが部下達に命令を出し人形を2体出してきた。
その人形の顔はフレーゲルとクラーマーによく似ていた。
人形を見て3号生がざわめき出す。
「何故私に似ているのだ!」
「私もです」
フレーゲルとクラーマーが騒ぎ出すが、オフレッサーの一睨みで静かになる。
「3号生総代と副総代の姿を模した人形でボウ倒しを説明する!」
クレーマー君人形が校庭中央に設置される。
この映像は全館放送で食堂でも流されていた。
食事を取りながらTVを見るのは本来禁止であるが、
今回は校長のお達しで放送を見るようにと流されていた。
実際はオフレッサーが校長にOHANASHIした結果であるが。
そんな些細なことは関係ないのであった。
まあ、校長の胃炎と禿が進行したのは確かである。
クラーマー君は中央に置かれた後、オフレッサーが号令を出す。
「ボウ倒し開始!発射ー!!」
オフレッサーのかけ声と共に連弩から矢が次々に発射される。
なんだー、わーなどの悲鳴などが3号生から聞こえ始める。
次の瞬間、全身に矢が刺さり完全にハリネズミ状態のクラーマー君が出来ていた。
クラーマー本人が蒼くなり今にも気絶しそうである。
全校中に驚愕が走る、校長は泡を吹きかけている。
フレーゲル以下3号生は完全に真っ青である。
校舎で見ている他の生徒は絶対にサボらずに真面目にやろうと心の底から誓った。
「おい、フェルナー、こんな馬鹿なことをするのか?」
「ああ、あれがボウ倒しだよ」
「恐ろしいな」
その後の話であるが、オフレッサー以下装甲擲弾兵が臨時教官をしている間は、
生徒の門限破りが一切起こらず、上級生巡邏が暇で仕方が無かったのである。
「フン、この矢の雨を走り抜ける
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ