第八十二話 ボウ倒しで矯正を
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レーゲル君が大爆発をして木っ端微塵になった。
3号生からまた悲鳴が起こる。
シーンとするその他の生徒。
3号生は最早完全に泣き始めている。
「ガハハハ、火薬の量を間違えたか」
オフレッサーがあっけらかんに言う。
「仕方ない、今日はボウ倒しを中止とする。
次回行うかどうかはお前等の態度次第だ!」
オフレッサーの怒気は凄まじく、
3号生の殆どが頷き此から真面目にやりますと、
泣いて宣言するのであった。
その後軍隊式運動でしごかれた3号生達は食事も余り喉を通らずに授業を受けたが。
昨日までの不真面目さが嘘のように勉学に励んでいた。
一部の馬鹿を除いては。
■オーディン 帝国軍士官学校寮 フレーゲル男爵部屋
今日も又懲りない面々が集まっていた。
メイドのアリーセはヒルデスハイム伯のメイドのアーニャと共にヒルデスハイム伯の部屋で待機している。
「フレーゲル男爵、今日のような屈辱耐えられません!」
「クラーマー、私もそうだが、未だ返事は来ないのか」
「未だ今日の朝ですから、あと数日はかかりますよ」
「あと数日が恐ろしいが、暫くは大人しく従う振りをしているしかあるまい」
「ですな、それしか有りません」
コルプトは完全にびびっていた。
「フレーゲル男爵、止めるわけには行かないのですか?」
「なぜだ」
「知れたら、きっと殺されます」
「大丈夫だ、親父に頼んであるし気がつかれないさ、
いざとなれば、憲兵を出して揉み消すから」
「はあ」
■オーデイン 士官学校内グリンメルスハウゼン特務隊盗撮盗聴部屋
数人の男女が士官学校内の映像や音声を記録している。
その方法は無線式だと探知機で探られる為に有線で巧みに隠されているのである。
またしても懲りない悪巧みを話し合う馬鹿達に些か呆れ始めている隊員達であった。
そして、憲兵隊を使うというニュースはテレーゼ達にもの凄い恩恵を与えることになるとは、
この時点で判るものは居なかったのである。
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