第八十二話 ボウ倒しで矯正を
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のが、装甲擲弾兵名物ボウ倒しだ!」
オフレッサーがニヤリと話す。
「無茶だ。そんな事出来るわけがない!」
3号生の誰かが叫ぶ。
「無茶かどうか、お前等では判らんだろうから、儂がやり方を見せてやろう!」
オフレッサーが準備の為に装甲服を着て、愛用の戦斧を手にする。
「お前等、良ーく見ていろ。発射用意」
オフレッサーがスタートラインに立ち、スタートの合図を行う。
「撃てー!!」
次々に矢が発射される。
その中心をオフレッサーが走り始める。
「うをーーー!」
走るオフレッサーに矢が次々と向かっていく。
TVで見ている4号生、2号生、1号生は固唾を呑んで見ている。
一部生徒は食事もそっちのけで、屋上などから見学している。
3号生は驚く者、何も言えない者、オフレッサー死ねと祈る者など色々であった。
矢を避けながら走り、身を捩りジグザグ走行を行う。
しかし、オフレッサーの元へ多数の矢が迫る。
避けられない当たると皆が見ていると、
オフレッサーは持っている戦斧を旋回させ矢をたたき落とし始めた。
「ウォーーーー」
次々に向かってくる矢がたたき落とされる。
そのたたき飛ばした流れ矢が3号生の方まで飛んでくる。
コルプトの足下に数本が纏まって飛んできて刺さる。
「ひえーーーーーー!!」
コルプトは倒れて気絶する。
シャイド男爵の足下にも刺さるが意外に動じていない様に見える、
実は既に立ったまま気絶状態であった。
ヒルデスハイム伯は失禁していた。
フレーゲルは、普段の傲慢さは何処へ行ったやら、
他人の後ろに隠れている。
オフレッサーは矢をたたき落として悠々とゴールへ到着し、ヘルメットを脱いだ。
「フゥ、どうだボウ倒しとはこうやるんだ!」
オフレッサーが3号生の前に帰ってきた。
無茶だ、無理ダー、死ぬー。次々に出る否定の言葉。
「フン、お前等に此は些かきつすぎるからな、少々遣り易いモノを用意した」
そう言いながら、新たな矢を連弩に補給し準備を終える。
今度は、フレーゲル君人形が中央に置かれる。
「この鏃は丸くなっていて少量の火薬が詰めてある、
当たると赤い塗料が散布されるのでそれにより死傷率を計る。
これぐらいならお前等でも出来るだろう!」
ホッとし始める3号生達、そうだいくら何でも死ぬような事はしないよなと思い始めていた。
「お前等、安全だと思うな。矢の速度は速いんだ、当たり所が悪ければ怪我をするぞ!」
オフレッサーの言葉に再度震え出す3号生。
「ではその矢で人形を撃つぞ」
オフレッサーが号令を出す。
「ボウ倒し開始!発射ー!!」
オフレッサーのかけ声と共に再度、連弩から矢が次々に発射される。
次の瞬間、矢を食らったフ
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