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未来から【タイム魔人】で現代日本にタイムトラベルした私
未来から【タイム魔人】で現代日本にタイムトラベルした私
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が暮らしており、もちろん、移民も喜んで受け入れ、産業の空洞化に苦慮した時代とは様変わりしている。技術発展によって、日本の領海・排他的経済水域海底に、金、銀、銅、亜鉛、鉛、石油、コバルト・リッチ・クラスト、メタンハイドレート……など豊富なエネルギー資源や鉱物資源が確認され、資源大国となっている。今までの資源輸入国が、輸出国に変わっている。最先端技術を取り入れた様々な技術を輸出している。「働かざる者、食うべからず」の言葉通り、昔ニートや引きこもりと言われていた人種は、誰一人としていなく、汗水たらして働くのが美徳である、と小さい頃から国民は信じて疑わない。一方、ワークシアリングが一般化して、企業で働く日が週二〜三日であり、休日はボランティアとして過ごす、あるいは、可処分所得の大半を約七百三十ある遊園地で子供と遊ぶか、贅沢品などの消費に充てている。この結果、消費支出の六割を占める家計支出が、そのボリームを増やし、企業が潤いそこで働く従業員が消費を増加させることで、経済が好循環している。高福祉高負担が原則で、消費税は四十五パーセントではあるが、百歳以上の人には、余暇も充分楽しめ、生活には一切困らぬほどの年金制度・社会保障制度が充実している。
超@PS細胞の高速培養、クローン革命、アンドロイド革新……などにより、現在の平均寿命は二百五十歳となり、さらに、インドを中心に不老不死が研究されている。肉体の老化は、四十歳のままで停止する。インテリ達にとっては、その精神は限りなく上を目指し、探究心は増すばかりだ。が、もうこの世に一切の執着も残らず、死を選択すれば、総合病院を訪れると安楽死はできる。政治家、学者……など、まだまだこの世で活躍したい人々は、約四百五十歳まで生きることを可能にする研究も、同時に進んでいる。
蝦夷地≪えぞち≫では、北方四島を含めた地をアイヌの人達が自由に行ききして、漁狩といった昔の生活に回帰している。沖縄県であった地域も、米軍の基地跡も含めて琉球王国が統治して、琉球国民は自由闊達にその生活を謳歌している。当然、日本国政府はそれらの新しい国々に援助の手は差し伸べてはいる。が、NGO、NPOに参加する人達の活躍も決して見逃せない。寺子屋で十二年間学んだ後、高校、大学での一年間は、男女を問わず、NPO、NGOにて無給で働くのが常識となっている。大学進学率は十八パーセントで、大半の国民は寺子屋を出ると直に丁稚奉公をする。大学を出た者のみ、卒業後すぐに兵役を二年経験し、肉体、精神ともに成熟し、各企業に就職して、先ずはトイレ掃除、床掃除など昔の徒弟制度を体験する。それから、会社員としての忠誠心と、終身雇用制度を上手くマッチさせて、企業のさらなる発展に貢献することは、今や常識となっている。
さて、再度、翌日、同僚のGINNBO PRO(ジンボ正教授
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