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十六夜咲夜は猫を拾う。
第10話
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来ないかしら?』

白夜の能力であれば、それが可能であるということは確かなはず。ただそれがちゃんと発動してくれるかどうかが問題なのだ。

『で、出来なくはないと思います…』
『やってみてくれる?』

白夜はこくりと頷き、先程と同じように
窓を見上げる。

実際、これだけで何をしているのかは全く検討がつかない。フランはありとあらゆるものを破壊してしまう能力のため握りつぶすだけでいいのだが、白夜は事実または結果を捻じ曲げる…つまり、物理的なものではないため、咲夜の能力のように『ザ・ワールド』と声を発しないと発動されないはず。
でも、白夜はただただ無言で見つめるだけで他は何一つとして動作をしない。最早無意識下で発動されていることもあり、言葉などいらないのだろう。

『え…あ…!?』
『どう?うまくいった?』

なにか変化があったのか、と空を見上げると

『な、なんで…!?』

レミリアも、フランさえも目を見開き驚いていた。

先程まで降っていた青い雪が、光り輝く流星群の様なものに変わり、空が赤黒く染まり太陽の光を一切受け付けない、遮断している形となった。


そう、レミリアが幻想郷を支配しようとした時の空と
全く同じになったのだ。


『______ちょっと白夜!?どうして悪化させているのよ…!』

『わ、わからな…っ』

無意識下で発動した能力により、混乱し泣き出しそうになる白夜。
そんな白夜に追い打ちをかけるかのように霊夢と魔理沙が現れた。

『レミリア!これは一体どういうことなの…って、

貴方、誰…?』
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