暁 〜小説投稿サイト〜
名探偵と料理人
原作21巻〜
第二十五話 -結婚前夜の密室事件-
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葉どないしたんや?!」

男性陣が菊人さんに事情を聞こうとしていた際に和葉ちゃんがそのまま奥に行ってしまい遺体を発見してしまった。

「し、重松ハン!?大丈夫か、おい!!…あかん、もう死んどる……」
「おいおい!マジかよ」

「何々、一体何なのよ今の悲鳴は」
「なにがあったというのかね」
「なにかあったんですか?」

悲鳴に屋敷の人が集まってきてしまった。

「おい、菊人さん!これどーいうこっちゃ!?」
「あなた、重松さんが刺されてなくなっているのになんでなにもしないで…これは貴方が犯人のようですなあ」

そこから、彼は俺に罪をかぶせようとしてきたが(窓が割れた時俺は外にいたんだがなあ)用心として撮っていた動画が無実の証明となり菊人さんは連行されていった。
彼の犯行計画だと、桜庭さんに罪をかぶせるために彼にしかできない脱出方法で密室にしたようだった。そこに俺が三階なのに窓から入ってくるという想定外の行動をとったために俺に罪をかぶせようとしてしまったと。
後の警察の調査で凶器は屋敷の外の森の木の上に引っかかっているのが見つかった。菊人さんが言っていた通り、桜庭さんの血まみれのYシャツも一緒に。ただ、警察が調べたところ菊人さんが着ていた衣服から桜庭さんの血まみれのYシャツと同じ繊維片がついていたことから菊人さんがそのYシャツを着ていたことが分かりそれが証拠となった。
動機は今回の結婚について。重松さんが結婚の話を詰めてくれたのにいきなり取りやめないと会社の不正を父にばらすと言われたそうだ。それを聞いた幹雄さんはすべてを察したのか彼と面会をしたそうだ。その内容は俺も教えてはもらえなかった。





「じゃあおっちゃん、お世話様!」
「ったく、これで大阪の時の借りはチャラだぞ!」
「今度はもっとゆっくり遊びにおいで。今度は俺の家に泊まりなよ?」
「おう!なんだかんだで遊びに行く機会がなかったからな!楽しみにしとるで!…それにしても和葉の奴おっそいなあ。なにしてんやろ」
「ちょっと蘭ちゃん紅葉ちゃん!恥ずかしいて死にそーや!」
「もぉ!ここまで来て何言ってるの。さあ、ほら!」
「そおです、ウチも大恩人のためなら心を鬼にする所存です!」

んー?なにやら姦しい声が聞こえてくるな。それにしても紅葉。心を鬼にするって言う割にはとても楽しそうだぞ?

「わわっ!」
「なんや和葉、お前も俺と同じ縦縞か?」
「ちゃ、ちゃうねん。これ蘭ちゃんの服やねんけどなんやしらんけど無理やりきていけって。紅葉ちゃんと一緒になって剥かれて…ああもう!やっぱトイレで着替えてくる!」

ああ、蘭ちゃん睨んでた理由がペアルックだしな。意趣返し…なんていじわるはしないだろうから恋の応援かな?紅葉もそれに乗ったと。


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