暁 〜小説投稿サイト〜
名探偵と料理人
原作21巻〜
第二十五話 -結婚前夜の密室事件-
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ン!!

「な、なに!?」
「3階の窓ガラス、誰かが割りよったんや!」

平ちゃんの言う通り、3階の窓ガラスが割られていた。誰かが喧嘩でもしているのか?感覚を広げてみると……これは。部屋の中には一人の男性……これは菊人さんか?それに大量の少し乾いた血液の匂い。…最悪だな。

「蘭ねーちゃん、あの窓見張っといて!」
「え?」
「和葉!念のためや、重松ハン呼んで来てくれ!」
「ちょっと平次!?」

新ちゃんと平ちゃんはそう言って屋敷の方に入って行った。
さてと、じゃあ俺は。

「紅葉。ちょっと携帯で動画を撮ってほしいんだけど」
「え?ええけど。…これでええ?」
「ありがと。それで俺の携帯でも動画を撮り始めて胸ポケットに入れてっと。……うんいい感じにレンズが顔出して撮れてるな。…よし!」
「龍斗?どないするん」
「屋敷からは平ちゃんたちに任せて、俺はあの窓から侵入しようかなって」
「ちょ、ちょっと!あそこ3階よ!どうやって…ああ。龍斗君なら…」
「あんなに手をひっかける所があればどーとでもなるよ。紅葉にはそれを撮っていてほしい」
「わかったわ」
「それじゃあ行ってくる」

そういって俺は窓枠や雨戸に足と手をひっかけするすると三階の窓に到達した。窓には鍵がかかっていたが割れた窓から手を入れて開錠した。

「誰かいますか?……重松さん!?」

中に入ると部屋は暗く、正面にある部屋は明かりがついておりそこには重松さんの遺体があった。近づいて脈をとってみるが脈もなく若干死臭もすることから死んでから時間が経っていることが伺える。
さて、と。流石に屋敷の壁をよじ登って部屋に入ってくるとは思わなかったんだろうな。俺が入った瞬間菊人さんが隠れているカーテンが揺れたのが見えた。結構大きな声を上げたのに出てこないしこれは……どうなんだ?遺体と一緒にいたのに隠れているって状況的には犯人って言えるだろうけど。証拠になるのかな?とりあえず重松さんの遺体がある部屋の隣の部屋の電気をつけてっと。お?

「おい、どないしたんや!?中で何しとんねん?!…くっそ、鍵がかかっとる!」

どうやら平ちゃんたちが到着したらしい。…あ、体当たりし始めた。って!

「待って待って待って!!今鍵を開けるから!ちょっと待って!」
『なんや!なんで龍斗の声が中から聞こえんねん!』
「とにかく…」

俺は鍵を開け、みんなを招き入れた。

「そんで龍斗、お前なんで中に…って血痕!?」
「そうなんだけど、それよりこっちを」
「な、なんなんや?」

俺はそう言ってカーテンに歩いていき思いっきり開けた。

「き、菊人さん!?なんでそないなとこに」
「え、あそれは……」
「きゃああああああああああああああ!!!」
「!?か、和
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