暁 〜小説投稿サイト〜
名探偵と料理人
原作21巻〜
第二十五話 -結婚前夜の密室事件-
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ないからなあ。気障なのは平ちゃんとか新ちゃんがさらっと吐くからすごいよな。こんな感じかな?

「紅葉紅葉」
「ん?なんや龍斗……そない見つめないで。恥ずかしいです」
「俺は、君のその世界のどんな宝石よりも価値のある瞳に惹かれたんだ。もっと見せておくれ」
「んー……!??んえっ…!?…!?!?」
「ちょ、ちょっと龍斗!おまえなにいうとんねん!?」
「せ、せやせや!突拍子もなくなんてセリフを言うとんねん!」
「も、もう。紅葉ちゃんが真っ赤になって固まったじゃない!」
「龍斗にいちゃん、時と場所を考えて!」

あれ?てっきり「もーそんな寒いセリフ言わんといて!」「おーさぶさぶ!まるで真冬の雪山にいるみたいやわー」「龍斗君に新一みたいな気障なセリフは似合わないよ!」「ウチの事からかってます?」なんて反応が返ってくると思えば。幼馴染み組はみんな真っ赤な顔をして俺をたしなめてくる。大人組は話に夢中でこっちの話には気づいていないようだった。

「いや、ほら菊人さんのぷれいぼーいなセリフに皆引いてたからさ。俺もたまには言ってみようかなって。本心をちょこっとアレンジして」
「……龍斗にいちゃん、その昔からの突拍子もない思いつきで行動するの止めようよ?いっつも結構な大惨事になってるじゃん」
「せやせや、ガキん時からなーんも変わってへん。たまーにどデカイ爆発起こすんやからな」
「…コナン君、昔からって?」
「え?あ!?そ、それは新一にいちゃんに聞いたんだよ!龍斗にいちゃんは普段はしっかりするぐらいしっかりしているけどたまーに人をからかったり、思いつきで行動するって。それで周りの人がすっごい衝撃を受けるって!」
「ふーん。まあ確かにそうよね。それから龍斗君?龍斗君は新一みたいな気障なセリフはいちゃだめよ。紅葉ちゃんがダメになっちゃうから」
「はー。紅葉ちゃんはホント龍斗君のこと好きなんやなあ。さっきからピクリともせーへん」
「……」
「なんかすみません……」

フリーズした紅葉も数分後には復活し、真っ赤になりながらお説教をされた。いやほんとスマン。





そんなこんなで晩餐会は無事終わり、明日の結婚式に参加する大阪組は森園家に宿泊するということで俺達は帰ることになった。

「そんならおっちゃん、結婚式終わった帰りに探偵事務所に寄らせてもらうから!」
「オウ!」
「和葉ちゃん、今日はあえてホンマによかった!また明日ね」
「うん!紅葉ちゃん蘭ちゃん、また明日な!」

それぞれで別れを告げ、俺達は帰路につくため門へと向かおうとした。後ろから平ちゃんの安堵するため息が聞こえた『ほっとしたわ。あいつといるといっつも事件に巻き込まれるさかいな』……まあ同意するよ平ちゃん。今回は確かに何事もなく……

――ガシャア
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