暁 〜小説投稿サイト〜
名探偵と料理人
原作21巻〜
第二十五話 -結婚前夜の密室事件-
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まだ色んなことやらかしとったんやな龍斗……その中で和葉ちゃんがウチと龍斗のなれ初めの話を振ってきた。

「せやね。あれは6年前の小学4年生の頃、ウチは京都で開かれとったかるたの大会にでとったんよ。そこでな、龍斗と決勝で当たって。それはひどい負け方をしたんや」
「ふむふむ…ん?かるた大会?」

なんか、和葉ちゃんの様子が変?まあええか。

「そんでな、泣いてたウチを龍斗が慰めてくれてん。そんでウチの事めっちゃ褒めてきてな。キレーや、可愛いって。そんでまあ色々あって…ね?」
「その色々が聞きたいんだけどなー。ねえ和葉ちゃん。…和葉ちゃん?」
「…なあ紅葉ちゃん。それって○○カルタ大会?」
「え?ええ。せやけどなんで知っとるです?」
「それな、ウチが平次のお母さんから大会の事聞いて平次を焚き付けて龍斗君に参加させた大会なんや。平次は龍斗君にいっつも世話になっとってな。一回くらい勝ちたい言うてて。なら平次の得意なカルタなら勝てるんやない?って言ってっ…紅葉ちゃん!?」
「ちょっと紅葉ちゃん!?」

ウチは真ん中にいる蘭ちゃんを覆うように体を伸ばし、和葉ちゃんの手を取った。

「その話が本当ならウチが龍斗に会えたのは和葉ちゃんのお蔭です!ありがとう、ありがとう!」
「え、えっと。そない感謝せーへんでも」
「いいえ!これはウチにとってとっても重要なことです!!」
「紅葉ちゃんが暴走してる……」

ああ、ウチは和葉ちゃんの事が大好きになりました!龍斗!龍斗の幼馴染みはええ子ばっかや!










明治神宮で合流した女性陣は買い物で交流を深めたのか、和葉ちゃんのほか2人への隔意も消えとても仲睦ましい……仲良いというか、紅葉が和葉ちゃんにぐいぐい迫って和葉ちゃんが戸惑ってるな。何があったかを聞いてみるとさもありなん。まあ俺にとってもキューピッドになるわけだしね。
お参りをし、各々がお願いをしていると平ちゃんに話しかける中老の男性がいた。どうやら彼は重松明男さんといい、明日の結婚式の新郎の家に仕える執事さんだそうだ。今日は花嫁になる片桐楓さんの東京案内をしているそうだ。楓さんは子宝に恵まれるようにとお願いしていたと言っていたが……

「なあ、楓さんの様子、どーみても子宝をーって感じやなかったよな?」
「……」
「んー、確かにちょっと気になるかな」
「全く男どもは!嫁入り前には色々あんねん!」
「そーそー、マリッジブルーっていうし!」
「逆に感極まって真面目な顔になるってこともあるんやない?」
「「「ねー!」」」
「なにゃ、急に仲ようなって。気色悪ぅー…」

重松さんの提案で平ちゃんと和葉ちゃんだけではなく俺達全員が森園家にお邪魔することになった。今更だが静華さんの同級生が嫁いだのって
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