第二十三話 -浪花の連続殺人事件-
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ていたのか。
「あーえっと。…ゴメンやりすぎたみたい」
「せやで!いくらなんでもぼこぼこにしすぎや!ウチらが止めなかったら龍斗君あいつ殺してたで!!」
「そうだ!何したかは全然見えなかったけどあれ見りゃ何したかはわかるぞ!龍斗はいっつもいっつも……!」
「コナン君いつもって?」
「あ、いやそれは……」
その後、俺は警察の人に過剰すぎる防衛についてお叱りを受けた。まあ向こうも振り切られて蘭ちゃんと新ちゃんを危険な目に合わせた負い目からか注意だけで済ませてくれた。素手VS刃物、だからね一応。
でもこれで事件も一件落着……?え、沼淵は監禁されていた?
―
結局、犯人は刑事の坂田さんだった。被害者四人と沼淵、郷司氏は20年前自動車教官の稲葉徹治さんに無理やり酒を飲ませ、ブレーキオイルの抜いた車に乗せた結果、彼は亡くなった。坂田さんは稲葉さんの息子でそのことを調べるために刑事になり沼淵をあの小屋で追い詰めた時に事実を知った。
そして郷司氏を殺すために彼の家に行ったのだがそれは平ちゃんの活躍で阻止された。阻止できたんだが―
「平次!しっかりしてーな!」
「はあはあ……」
「そ、それで服部君の傷の容体は?」
「それは弾を取り出さないには何とも……」
「弾って……坂田ハンに撃たれたんか?」
「撃たれたんとちゃうわ。自殺しようとしてたとこ止めて、たまたまあたってもうたんや」
「な、なんでそこまでして……」
「ど、どっかのアホがいうとったんや。推理で犯人を追いつめて死なせたらアカン…ってな」
(服部……)
「ア、アカン。なんや目がかすんできよった……ちょっと寝かしてくれ…や…」
「だ、だめ、だめや平次!寝たら…平次?」
え?いや心音は…
「平次……平次ぃいいいいいいい!!」
「やっかましいいい!寝かせぇ言うトンのがわからんのかドアホ!ってあたたたた…」
「ま、まあこんだけ元気があれば大丈夫でしょう」
「昨日の夜は大阪のええとこ教えたろってことでほとんど寝ずに考えとッたから眠いんや。それに撃たれたのは横っ腹でな。跳弾が胸にあたったんやけど……」
「けど?」
「お守りで止まってくれてな。なんや、そっちでは龍斗が凶刃から守ってくれたみたいやしオレの判断はまちごうてなかったってことやな!ハーッハッハッハ!…いっててて」
俺と新ちゃんは顔を見合わせて溜め息をついた。
「「これは当分死にそうにないね(ねーな)」」
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