第二十二話 -黒の組織10億円強奪事件-
[6/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ことを頼むのもおこがましいってのは分かるんだけど。妹の様子を調べてもらえないかしら?」
「それは……」
俺は、もう彼女の妹にあっている。数日前、俺は新ちゃんに誘われて阿笠博士の家に行った。するとそこには「灰原哀」がいた。彼女は俺の事を知っていたらしく俺の登場に驚いた様子だった。正体を知っているということでの顔合わせのようだったが「……よろしく」の一言で彼女は地下の研究室に戻って行ったが。
俺は、新ちゃんに聞いた彼女の事を明美さんに説明した。
「そんな…っ…なんて無茶を!私がへまをしたから……!!」
「あなたの妹にとってあなたはそれほど大きな存在だったってことですよ。それで。あなたはどうしますか?いくつかの選択を示しました。あとはあなたが決めてください」
「私は。……ねえ?私が生きていることをあの子に伝えてはいけないの?」
「それは……難しいですかね。今の彼女は張りつめているが故に隙がない、警戒心が強い状態です。それは自衛という意味ではとてもいいと言えます。今は組織の捜索も激しいでしょう。もし生きていることを何とか理解してもらったらそれは彼女の隙になります。せめて明美さんが自分の身と、欲を言えば妹さんを守れるくらいまで鍛えられればそこからは俺は何も言いません。俺はあなたを俺の我儘で助けた。「死ぬと分かっている人を見殺しにしたくない」っていうね。だけど助けた命には責任を持ちます。だから俺があなたを守り、そして全力で導きます」
「……あなたがもう少し大人か、私がもう少し幼ければあなたに惚れていたわね。すごい殺し文句よ。それ……ふふっ。いいわ。それじゃあ私はあなたの家で厄介になるわ。よろしくお願いしますね、龍斗くn…龍斗先生♪」
そういって、顔を少し赤らめながら茶目っ気たっぷりにウィンクされた。
「わかりました。それでは今まで来てもらってた家政婦さんには悪いですが暇を与えますか。それで?男になりますか?太ったオバサンになりますか?」
「い、いきなりすごいこと言うわね。じゃあ私は……」
結局、彼女は食寶ペアを飲み、住込みの家政「夫」として俺の家に居候することになった。日中は家事や買い物をしてもらい、俺が時間を取れれば家の道場で徒手空拳の指導を行うことになった。最低でも狙撃に気付き回避する事、至近距離での発砲への回避及び反撃。そしてジンを想定した大男を無傷で殴り倒せるくらいの腕になれば免許皆伝かな?最終的に宮野明美として生きていく事を考えて指導の際の性別比は男女1:4くらいでやることにした。男が1なのは万が一普段何かの事件に巻き込まれた場合を想定してのことだ。性別の違いで体術の誤差に慣れさせておこうという意図だ。
それにしても。綺麗な人は男になるとイケメンになるなあ。男にその長髪は……誰かを思い出すという事なのでバッサリ切っ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ