第二十二話 -黒の組織10億円強奪事件-
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たか!
「……わかった、ありがとう!」
『た、龍斗く…』
――ピッ!
くそう、まさかこんな形でかかわることになるなんて!新ちゃんが何も言わずに出たってことはもうそんなに猶予がないと考えたってこと。急いで合流しなくちゃ。
俺は自宅を出て「消命」で気配を消し、電柱の上を飛び移りながら最短で毛利探偵事務所に向かった。事務所につき、次は「嗅覚」を開放させ新ちゃんの最新の匂いを辿り始めた。……この感じだと1時間は後追いか?住宅街を抜け、とあるマンションに着いた。新ちゃんはこのマンションの一室に用があったらしい。その後またどこかへ移動をしているようだ。ここまでで30分は追いつけたか。
俺はマンションから不穏な臭いを感じなかったため新ちゃんが更に進んだ方に追跡を開始した。
俺が追跡を続けていながら「聴覚」を開放していると新ちゃんの声を拾った。やっと喋ってくれたか!スケボーの音を以前聞いていればそっちで判別できたんだが生憎とこれまで機会がなく、新ちゃんが言葉を発してくれるのを待っていたんだ!!これで居場所は分かった、一直線で……!!『雅美さんの車に発信器を付けてね…』『そう…だったの。君は一体?』『江戸川……いや、工藤新一、探偵さ』『工藤…新一?そう、あなたが……』女性と話しているようだがこの声の主が宮野明美さんか!声の感じから負傷はしている、血は吐いていない。という事は気管、消化器系にはダメージを負っていない…か?俺は音から分かる情報を頭に置きながら目的地まで急いだ。あと1kmくらいか!?『もう、利用されるのはゴメンだから。頼んだわよ、小さな探偵さん……』『!!……』
……着いた!ゴメン新ちゃん!!
――ノッキング!
俺は説明の時間を惜しみ、新ちゃんの意識を奪った。宮野さんの心臓は今とまったばかりのようだった。俺はいの一番に、心臓を動かすために「ノッキングガン」を使用した。
「ぐ、けほっ…」
ここから先は時間との勝負だな。ノッキングで痛覚の遮断。血だまりから判断してとりあえず輸血を毎時1.5Lで開始。「血虫」は血液型が分からないのでRh-のO型を使用。自発呼吸が弱いので「酸素の葉入り吸入器」を装着。傷は、左腹部の銃創か。心臓が動き出したことにより出血が再び始まっていたので破けた血管を「ドクター蚕の絹糸」で結紮。後は直接銃弾が貫通したことで起きた周囲の内臓のダメージを「ドクターロブスターの殻の多糖類」で修復し、「クスリバチ」でコナン世界にない状況に最適な天然薬を打った。ひと段落したのでふとよく観察してみた。すると出血してから時間が経っていたため、多臓器不全を起こしていた。あっぶな。このまま終わっていたら、傷口周り以外の内臓の不全で助からないところだった。
最後に傷口を縫合する前に俺は「ドクターフィッシュ(グルメ界産)」を数百匹体内に
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