暁 〜小説投稿サイト〜
名探偵と料理人
第二十一話 -初恋の人想い出事件-
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な!?)
「あー…」「あら?」
「ちょっと、勝手に決めつけないでよ!」
「おんやぁ、その照れようは図星ですな怪人二十面相君?」
「その照れ方は怪しいなあ」
「もう、園子紅葉ちゃん!!」
「そうらしいよ、新ちゃん?」
「ま、マジかよ……」

そんな風に男性陣と女性陣で分かれて和気あいあいとしていると
――ピンポーン

「あれ、誰だろ?」
「バカねー。愛しの新一君に決まっているでしょ?」

突然、インターホンの音が鳴った。

「せやけど、自分の家に入るのに呼び鈴なんて鳴らすやろか?」
(そうそう。)
「きっと、博士か伊織さんに今日の事聞いて私たちをびっくりさせようとしているのよ!」
(ちがうって)
「それなら突然の登場の方がインパクトありそうなものだけど。とりあえず玄関に行ってみようか?」
「それもそうね。でも新一帰ってくるなんて言ってなかったのに」
(だから違うって)
「ほら、出迎えに行くわと、初恋の王子様を!!」
「だーかーらー!」

そう言いながら、玄関に移動し先に玄関に到着した蘭ちゃんがそのまま扉へと向かった。

――かちゃ、キィ―…

「「「え?」」」「あれ?」(ん?)
「あら、工藤君のお友達?」
「あ、はい」
(あれ、この人どっかで……)

そこにいたのは勿論新ちゃんなのではなく。年のころは20前後の女性だった。顔立ちは整っていて意志の強そうな眼をしていた。

「あ、あのもしかして麻美さんじゃありませんか!?」
「ええ、そうだけど……」

流石に、女子テニス部に所属していただけあって彼女の正体に園子ちゃんは真っ先に気付いたようだ。俺も園子ちゃんに続けて、

「お久しぶりです、麻美先輩。俺の事覚えていらっしゃいますか?」
「え、……ええー?!まさか緋勇君!?勿論覚えているわよ!でもなんでここに?」

そりゃあ、新ちゃんを訪ねてみたら家から出てきたのは料理部所属で少しお世話になった後輩なんだからびっくりするよね。

「龍斗君も園子もこの人知っているの?」
「何言ってるのよ、蘭。この人は私たちが中一の時に生徒会長だった内田麻美先輩よ!」

俺達は、麻美先輩を招き入れて書斎に移動をした。

「それにしても麻美先輩、本当に久しぶりですね。先輩が中学を卒業してからなので大体4年ぶりですか」
「もうそんなに経つのね。あのころは本当にお世話になったわね。もう、本当に懐かしい……」
「それで、麻美先輩はどうして新ちゃんの家に?」
「ああ、それはね。私が所属している東都大学の推理研究会の仲間がね、今度私の誕生日を祝ってくれるのよ。週末に別荘を借りて。それで後輩で高校生探偵の彼をゲストとして招きたかったんだけどずーっと留守電だったから知り合いに住所を聞いて直接会
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