暁 〜小説投稿サイト〜
名探偵と料理人
第二十話 -コナンvs怪盗キッド-
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くてな。ウチ以外にも令嬢にちょっかいかけよったから父親と長男の人に謹慎かけられたって噂になってたんだけどなぜか今日は来ててビックリしたんよ。その二人はすごく優秀なんやけど」
「ああ、あの。その二人なら俺も知ってるけど。まさかあの二人の血縁にこんな人が……」
「おい、俺の紅葉ちゃんとくっついてんじゃねえよ!」
「……俺の?」

俺と紅葉が近かったことが気にくわなかったのかそんなことを言って割って入ってきた。こういう勘違い男は口でいっても分からんし、まあいい機会だ。
俺はそいつに見せつけるように紅葉を胸に抱き寄せた。そして若干殺気を籠めた目を向け。

「紅葉はお前の女じゃねえ、俺の女だ。これ以降、紅葉にちょっかいを出すようなら……物理的に−ツブスゾ?」
「あ、あ、あ……わー!」

そいつは俺の本気の目を見たせいかそのまま会場の人波に消えていった。遠巻きに見ていた客たちも俺と紅葉が恋人であることを知って驚いていた。ああ、皆さん俺のこと知ってるのね。

「紅葉ー、追い払ったよ。皆さんの目があるからそろそろ離すよ?」
「あ……」

胸から離すとそんな声がとっさにでしまったのだろう。顔を真っ赤にして恥ずかしがっている…かわいい。俺は腕をそっと差し出すと嬉しそうに組んできた。

「さ、さてと。キッドはどうやって盗むにゃろな!」
噛んだ。かわいい。
「さあて。捕まえるのは新ちゃんと警察の仕事だから口出しはしないけど。キッドはもう近くに潜んでるよ」
「あら、そうなん?」
「ちょっとさっきキッドとあってね。彼の臭いは覚えたからまあ誰に変装してもこれからは分かるよ」
「警察に教えへんの?」
「今回は手出ししないっていっちゃったし、新ちゃんのライバルになりそうだからなあ。まあ臨機応変に?」
「そういう風に決めたんね。なら思うようにするとええね」

そういう風にいちゃいちゃしてると、足元に黒い玉が転がり、煙が出て爆発した。よく見たら模造品とは違う型なのだが客に見分けがつくはずもなくパニックになって外し、入り口に殺到してしまった。俺は紅葉をかばいながら様子をうかがっていた。すると朋子さんが胸につけていた「漆黒の星」が盗まれてしまった。ほー、流石に奇術師。手並みが鮮やか。

「キャー!キッドよ、キッドに「漆黒の星」を奪われたわ!!」

その声に警察の人が集まり誰がキッドなのかを探し始めた。新ちゃんはそっとその場を離れようとした蘭ちゃんの手を捕まえ、人気の無いところへと連れていってしまった。……字面があやしいなこれ。





結局、新ちゃんはキッドを取り逃がしてしまったようだ。俺がキッドの正体が誰か気づいてたことを話すとすっごく複雑そうな顔をしていた。

「それで?俺は怪盗キッドの存在に気づいたら新ちゃんに教
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