第二十話 -コナンvs怪盗キッド-
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うした?返答によっては……」
「おいおい、そんなおっかない顔すんなよ。彼には電話で出航が二時間遅れるって言ったから今はまだ東京の自宅にいるはずさ。オレは変装する相手には無傷でいてもらうことがポリシーなんでね」
「……嘘は言っていない、か。ならいい」
そういうと俺は踵を返した。
「オレを捕まえないのか?」
「もう船は出港してしまった。お前を捕まえるとこのパーティがめちゃくちゃになってしまう。そんなこと俺には出来ない。加えて朋子さんはキッドが来ることも余興として考えているようだしソレを崩すのも忍びない。それに俺は警察でも探偵でもない。お前を捕まえるのは本職の人に任せることとするよ。しっかり挨拶は任せるよ?鈴木会長。それと……」
俺は言葉を切り、一気に扉の前からキッドの前に移動し胸倉をつかんだ。かかった秒数は0.1秒に満たないだろう。キッドにはまさに一瞬で俺が13mの距離をつめたようにしか見えないはずだ。キッドは突然のことに完全に固まっている。
「演出かなにかは知らないが。もし、食べ物を粗末に扱うようなことがあれば……タダじゃ置かないからな?」
「わ、分かった。肝に銘じます」
「うむ。わかればよろしい」
そう言って、胸倉を離し近づいたときと同様のスピードで扉に戻った。
「あ、あんた。そういえば海外でジャパニーズ・ニンジャとかいわれてたな。実際見るとSF並みの動きだなおい。…最後に良いか?どうしてオレが嘘をついていないってわかる?」
「心音は正直だよ?怪盗キッド君」
―心音ってなんでこの距離で聞こえんだよ―そんな声を後ろに聞きながら俺は部屋を出た。
俺はパーティ会場に向かい、毛利一行と合流した。園子ちゃんもその場にいたんだが……ホストの令嬢として挨拶回りとかありそうだけどココにいて良いのかい?その後暫くしてパーティは偽史郎さんの挨拶により無事開会した。開会の挨拶の後、朋子さんが客全員に「漆黒の星」の模造品を胸につけるように指示を出した。これが策らしい。確かに木を隠すなら森の中。こんだけの数から見つけるのは至難だろう。そんなこんなをしていると園子ちゃんが綾子さんがいないことに不審を持った。電話をしてみると綾子さんは東京の自宅にいるというのだ……史郎さんと一緒に。そのことでさっき挨拶をしてたのがキッドの変装した史郎さんということに気づいた新ちゃんが退席した史郎さんの後を追っていった。
「何や、慌しくなってますなあ」
「おや、紅葉。実家のほうは一段落した?」
「ええ、普通に家とお付き合いがある方とは一通り。お父様とお母様がでられへんかったからウチが代表みたいなもんやからちゃんとね。問題はその後や」
「問題?その後?」
「もー。ウチに色目を使ってくる男が多いこと多いこと。露骨に胸に目をやってくるやつも
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