暁 〜小説投稿サイト〜
名探偵と料理人
第二十話 -コナンvs怪盗キッド-
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「ねえ、龍斗君。今日の放課後空いてる?」
「ん?どうしたの園子ちゃん。……放課後はー、なにもない、かな?」
「せやね、ウチも朝の予定聞いとった限りは何もなかったはずや」
「よかったー。じゃあさ、放課後私の家に来てくれない?パパとママが龍斗君に仕事の依頼をしたいらしくて」
「仕事?まあそういう話だったら別にいいけど―あ、蘭ちゃん、部活頑張って!」
「ありがとー龍斗君。じゃあね皆。また明日ー」
「「「またね」」」
「…っと、じゃあ俺達も行こうか。紅葉はどうする?そっちも予定は特になかったよな?」
「ん、でもお邪魔にならへんやろか?」
「大丈夫、大丈夫!そんなに固い感じじゃないだろうし。家に遊びに来てもなかなかタイミング合わなくて、ちゃんと紹介できなかったし丁度いい機会だわ」
「せやねえ。ならお邪魔させてもらおうかな」

というわけで俺は園子ちゃんのご両親に呼ばれたので放課後鈴木邸にやってきた。そういえば史郎さんや朋子さんに会うのも久しぶりな気がするな。最後にあったのは……あれか、中一の時の警備員を頼んだ時の依頼料のパーティ三回。次郎吉さんの誕生日で三回目を使ってそれ以来か。

「ただいまー」
「「お邪魔します」」
「おかえりなさいませ、園子お嬢様。そしてようこそいらっしゃいました、龍斗様、紅葉様」

高校を出る時に園子ちゃんが電話を入れていたので俺以外に紅葉が来るのは分かっていたようだ。もし初見でも、鈴木財閥の執事をやってるくらいだから大岡家のご令嬢の顔くらいは覚えているかな?

「それでは龍斗様、旦那様と奥様がお待ちしております。園子お嬢様と紅葉様は……」
「とりあえず一緒に行ってみるわ」
「承知いたしました。ではご案内いたします」

そう言って先導する執事さんの後をついていき応接間に着いた。執事さんがノックし、許可が出たので俺達は中に入った。

「ただいまーパパ、ママ」
「こら園子、語尾を伸ばさない。「ただいま」でしょ?もう。……おかえりなさい」
「まあまあ、おかえり園子。そしてよく来てくれたね、龍斗君、そしてこの家で会うのは初めてだね。ようこそ紅葉君」
「ええ、初めまして。よろしくお願いします鈴木会長」
「そんな固い言葉は抜きにして。今は園子の、友人の父親として気楽に接してくださいな」
「そうですわよ。公の場でならともかく今はプライベート。ある程度崩した態度で大丈夫ですわよ」
「はあ……」
「それで。さっそくなんですが仕事の依頼という事ですが?」
「ああ、そうそう。実はね……」

史郎さんの話によると今度の4月19日にクイーン・セリザベス号で鈴木財閥創立60周年記念船上パーティが開催されるらしい。時間は夕方に横浜港を出航し3時間の航海を経て東京港に着くという予定だそうだ。料理の監修は別
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