第十九話 -名家連続変死事件-
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の!!今日はお父さんの代わりに来てくれたんだったね。彼はかなりの優男だったが君は中々ワイルドな面持ちだね。君も強いんじゃないかい?」
「何を持って強いというのかは何とも言えませんが……そうですね、熊とか猪を相手に無傷で素手で狩って鍋にするくらいなら訳ないですよ?」
「お、おお。そ、そうか。お父さんも徒手空拳の拳法の達人だったが君もそうなのだね。いやはや、幼いときからただもんじゃないとおもっとったけど」
「あ、あのー?本部長?どうやら龍斗君は本部長のお知り合いのようですがどのようなご関係で?それに100人殺しの緋勇?」
「おや、毛利探偵もお知り合いでしたか。何、彼の父親の緋勇龍麻と私はよく言う幼馴染みという関係でしてな。その縁で関西に帰省した際にはよく顔をあわせとったんですわ。そこにいる不肖の息子の面倒をよく見てもらっとったんですわ」
「それで、100人殺しでしたな。ワシが剣道部に指導に行ってた際に平蔵君の見学によくお父さんが来ていたんですよ。彼はとても顔立ちが良くて女子生徒にモテモテで彼目当てで道場に人が集まる始末で。それに腹を……まあもてない男の嫉妬ですね。ワシや平蔵君がいない時を見計らってある男子学生が緋勇君をむりやり試合させようとさせた事件があったんです。その男子生徒は竹刀を持たせたかったらしいですが緋勇君は徒手空拳で相手をのしてしまいまして。普段から彼に不満を持っていた連中がそれにヒートアップしてしまい大乱闘になってしまったんですわ。最終的に木刀や居合で使う真剣まで持ち出した大騒ぎになったんですが緋勇君はすべての武器を叩き折って相手を昏倒させたんです。……無傷で。ワシと平蔵君が道場に戻った時、皆倒れ伏してぴくりともしていなかった様子から『100人殺しの緋勇』とよばれるようになったんです」
「まあ実際はもっといたらしんですがキリがいいということでそないなったんです」
「……初めて聞いたわ、そないな話。あーんな優しい人がなあ」
「ああ、オレもだ。普段の様子からは想像もつかねー……」
ほー、そんなことしてたんだ父さん。まあずいぶんとストレスたまる作業だったんだろうなあ。うっかり大怪我とか後遺症とか残すものとか、下手したら死ぬとかを気にしないといけなかっただろうし。
「ん?てか服部君。龍斗君の事知ってたの?!」
「ん?おお、そやで。休みのたんびにしか会うことはなかったけど付き合いは結構古くてまあ腐れ縁というか幼馴染みっちゅうやつや!」
「へえ!私も龍斗君とは保育園からの幼馴染みなんだよ!!」
「ほう、そらえらい偶然やなあ!!……んっんー?なにかなあー?コナン君?そないなぶすっとした顔して」
どうやら、俺が新ちゃんと平ちゃんの二人の幼馴染みであることを平ちゃんに話していたことに気付いたらしく仏頂面になっていた。……平ちゃ
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