暁 〜小説投稿サイト〜
名探偵と料理人
第十八話 -三つ子別荘殺人事件-
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ウチがこないな姿見せるんは龍斗の前でだけですよ?そ、それで普通の海でやっても龍斗がほかの男から守ってくれるんでしょ?」
「そうなんだけどね。そいつらに手加減出来なさそうだから」
「あ、そっちなん…?いや、確かに龍斗がそうなるのはアカンから龍斗の前だけで…ね?」
「はいはい、そこのバカップル、いちゃいちゃしすぎ!これからすぐに戻るわよ!」
「どうしたの?」「どうしたん?」

いつの間にやらビーチに男性が増えていた。俺と紅葉が戯れている間に来たらしい。彼は……富沢財閥の御曹司の富沢雄三さんか。俺も紅葉も彼の事は知っていた。向こうも俺達の事を知っていたらしく驚愕していた。なんと、園子ちゃんの姉である綾子さんと婚約したらしい。大財閥同士の結婚で恋愛結婚ってすごいな。
っと、ともかく園子ちゃんは来ているであろう富沢財閥の会長に挨拶をするべく海をあがりたがっていたようだ。ここは、

「俺達も挨拶しておいた方がいいかな?紅葉」
「そやね。龍斗も結構有名になっとるし、ウチも大岡家の人間としては挨拶はきちんとせなね」

そう言うことで、鈴木家の別荘の隣に立っている富沢家の別荘へ挨拶に行くべく着替えをすることになった。園子ちゃんが駆け足で自分の別荘に戻ると

「あ!!」
「あら……」
「え、父さん?!」
「おお、雄三!先にお邪魔しておるぞ!!」

なんと、そこには富沢財閥会長、富沢哲治氏がいた。どうやら、夕食はどこかのレストランで食べることになっていたらしいが哲治氏はキャンセルしてこっちの別荘で綾子さんの手料理をふるまってもらうことになったらしい。それなら

「綾子さんが夕食を作るなら俺がデザートを作りましょうか?富沢会長」
「……ん?なんだきm……!!な、なんと!!君は緋勇龍斗君じゃないか!!久しぶりじゃないか。それにしてもなんでここに?!」
「ああ、俺と園子ちゃんは保育園時代からの幼馴染みなんですよ。その縁で遊びに誘ってもらったんです。それと……」
「お久しぶりです、富沢会長。大岡紅葉です」
「お、おう。大岡家のご令嬢まで。園子ちゃんの交友関係はすごいのう」
「まあ、園子ちゃんはそんな意識はないですよ。自然とできた友人関係です。それで、簡単なものになりますがデザート、どうでしょう?」
「そうだな!こういうのも滅多にない機会だ!今日は未来の義娘と緋勇君のデザートが食べれるなんてレストランをキャンセルしてよかったよ!!」
「それなんだけどな、父さん。ここで夕食ってまさか……」
「ハハハ……」

あっという間に日が暮れ、夕食の時間となった。綾子さんの料理も俺のデザート皆に好評だった。そして、会長さんがレストランをキャンセルした理由はなんと、彼が大ファンという鹿児島ファルコンズのナイター中継を見るためだった。
気分よく
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